○小川敏夫君 だから、そこで
国内で試験で判定するというんであれば非常に分かりやすく簡単なんですよ。だけど、試験だけじゃなくて、それと
同等と認められるものがあればそれも
技能の判定
基準とするということだと、じゃ、どういうことを、具体的にどういうものを認めるんですかということで議論を詰めなきゃいけない。だけど、そこは全然決まっていないんですよ。だから議論できないじゃないですか。
例えば、もう何年か前にこういうような話がありましたよ、フィリピンに行くと簡単に運転免許が取れると。
日本で運転免許取れない人がフィリピンに行ってお金で簡単に運転免許証を取る、そうすると、
日本に帰ってきてフィリピンの運転免許でも国際免許ということで
日本の
国内で運転できる。これはしばらく昔のことでしたけど。
つまり、
大臣もおっしゃりました試験などのなどには、
外国での資格も考えているわけですよね。じゃ、議論しなくちゃいけないじゃないですか。
外国でどういう資格を取ったら試験に合格したものとみなすのか。あ
るいは、どうやって、
我が国がこれから定めるという
技能水準が確かにあると認められるような、その適正さを担保できる、そういう
外国での資格なり、資格に代わるようなもので資格を判定できる、
技能を判定できるものでなければならない。そこをしっかり議論しなきゃ、何だ、
基準だけ定めたけど、結局、実際には
技能を持っていると称するだけで何の
技能も持っていない人がどんどん入ってくるかもしれないし、そこをしっかり、そういうところをしっかり固めてくれないと議論できないんですよ。
本当に、同じことを何回も言いますけど、
外国人労働者をこれから受け入れますよというときに、どういう人が入ってくるんだというのが一番大事なんですよ。だけど、どういう人が入ってくるというその
技能のことは、具体的には何にも決まっていない、これから
検討して省令で決めますと。それから、どうやって判定するんですかと、これもまだ決まっていない、これから省令で定めますと。
外国で
技能があると認められるようなそうした資格なり学歴なり、そういうものがあればいいというんだったら、どういうものをいいんですか、そこを議論しなくちゃいけないんじゃないですか。
そこが何にもないままこれ
法案出されて、議論の実質ができないまま
法案通っちゃった。政令で適正に定めますよと、適正に
対応しますと言うけれども、しかし、言葉悪く言えば、政令というのは、立法府の議論もなしに、国会での
審議もないまま
政府が勝手に必要と見て政令を出せばそれでいいんですよ。
余りにもこの
法案の出し方、拙速で無責任だと私は思いますが、
大臣、それについて少し所感を言っていただけませんか。