○田村智子君 本当に残念なんですよ。その式典準備
委員会というのは、私もホームページで確認しましたけれども、メンバーは全員
政府の方なんですよね。
有識者からもヒアリングやったというんですけれども、三人の方からの
意見を受けただけなんですよ。
それで、今、
平成のときの儀式を基にということなんですけれども、そうなんですよね、最初からもう
平成のときの儀式が言わば基になって、それで、何というんですかね、その
平成の儀式を進めたときに問題となったことはないだろうかというようなことの
議論にとどまっているわけですよ。
しかし、その、じゃ、
平成のときの儀式というのは何を基にしたんだろうかというふうに調べていくと、これは明治憲法の下で作られた登極令という、その儀式を定めたものに基づいて行われたということで、これは明治憲法下とやっぱり今の憲法とでは天皇と
国民の
関係も全く違いますし、じゃ、それを踏まえたものが
平成の儀式で、その
平成の儀式を踏まえたものが今回の儀式でというので本当にいいんだろうかと。だから、私たちは
議論を、必要じゃないですかということを提起していたわけなんですよ。
大体、
即位される日というのは、もう四月三十日が退位の日ですから、即、
即位ということで五月一日なんですけど、そのお祝い、お披露目というんでしょうか、その日が十月二十二日と五か月以上も空くんですね。
平成のときには、確かに亡くなられてから
即位で、それは喪に服す期間があったということもあって期間が離れたというふうに思うんですけれども、海外で考えてみても、王室が
即位をされて戴冠式とかを五か月後にお披露目なんというのは、これなかなか考えにくいことなんですよ。何でそうなるのというのが、私は、
国民に対してこれなかなかもう
説明のいかないようなことになっていると思うんですよね。
いろいろ見てみると、大嘗祭との間隔のものだというのが式典準備
委員会の中では
議論されているようなんですけれども、では、その大嘗祭というのは、これはもうマスコミでも大きく取り上げられるような
議論になっているわけで、これは国事行為としないけれども国費負担とすると、これもまた納得のいく
説明にならないわけですよね。大嘗祭というのは本当に神様を体の中に入れるという儀式だから、これは国事行為にできないというふうに、
政府の側もそういう判断をしたんだというふうに思うんですけど、じゃ、そことくっつけてお披露目の日をセットするというのはどうなんだという
議論にやっぱりなってしまうわけですよ。
だから、やっぱり、国家神道、現人神としての天皇という時代と
国民主権、政教分離が大原則の時代で
即位に関する儀式が同じでよいのかということはちゃんと
議論が行われるべきだと思います。やはり、広く
国民が納得いく形でお祝いができるようにいま一度儀式等については
検討してはどうかと、国会にも
意見を求めてはどうかと思いますが、官房長官、いかがですか。