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政府参考人(
山内智生君) お答え申し上げます。
まず、これまでの国内の大
規模なイベントで運営に支障を来すような
サイバー攻撃があったかと。これはなかったというふうに
認識をしてございます。
それから、過去のオリンピックの大会でございますが、まずロンドンの大会、この辺りから
サイバー攻撃という話題が出てまいりました。私どもから
英国に職員を派遣をいたしまして、大会の
状況について
政府関係者から適宜
状況の把握を努めてございます。その中で、大会の公式ウエブサイトに対して約二億件の悪意のあるアクセスの要求、それから、開会式直前にはオリンピックスタジアムの電源系への攻撃の
情報というものを入手をしたと、急遽、発電機に切り替えるための準備をしたと、こういう実際の
取組、こういう事案があったというふうに聞いてございますが、ロンドン大会の運営に支障を来すような事案は発生しなかったというふうに
認識をしてございます。
それから、二〇一六年のリオ大会でございます。これに関しましても、大会の
組織委員会の
技術運用センターに職員を連携要員として派遣をいたしました。
日本側で認知をした、インターネットでつながっておりますので、
日本の方で認知をした関連の脅威
情報を提供するとともに、現地における
情報セキュリティー責任者、CISOと緊密な連携を取ることによりまして
状況の把握を行いました。期間中、大会の公式サイトに対する執拗な
サイバー攻撃、それから大会の関係
組織の一部にウエブサイトの改ざんといった被害が出たというふうに聞いてございますが、やはりこれも大会の運営に支障を来すような事案は発生しなかったというふうに
認識がございます。
それから、三つ目、二〇一八年の冬季平昌大会でございます。大会期間中、それから終了後に職員を派遣をいたしました。セキュリティーの
対策、それから脅威の情勢についての
情報収集をいたしまして、期間中、
日本の
情報セキュリティー関係
組織等で検知をいたしました攻撃予見
情報、これを韓国側に提供してございました。大会準備期間中には約六億件、それから期間中には約五百五十万件の
サイバー攻撃が発生をしたと、それから、開会式において
サイバー攻撃に起因をして一部の
サービスが利用できなくなったと、こういった報道がございましたが、結果として大会の運営にやはり重大な影響を与えるような
サイバー攻撃はなかったというふうに
認識がございます。
それから、来る大会に対して想定している攻撃について詳細を述べますと、私どもが何に準備をしているかと、
セキュリティー対策上支障が生じる可能性があるものですから、これはちょっと事柄の性質上お答えを控えさせていただきたいと存じますが、過去のオリンピック、パラリンピックの大会で認められた
組織委員会、それから大会に関係する
組織、
機関のウエブサイトに対する攻撃、それから
政府機関、それから大会に関係する
重要インフラ事業者において観測されるような攻撃といったものは、日常的に実はございますが、こういうものはやはり大会期間中にも、それから準備期間中にも行われるのではないかというふうに想定をしているところでございます。
したがいまして、このような攻撃への
対策を含めて関係
機関における
サイバーセキュリティーの確保に万全を期すよう、しっかり取り組んでまいりたいと存じます。