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山井委員 何を言っているんですか。
実態把握してから
法案をつくるのが当たり前じゃないですか。何やっているんですか、
法案審議しながら、これから
実態把握しますって。
新法になって改善されたという証拠はないんでしょう。(発言する者あり)そんなこと、言わなくていいですよ。
これは、新法がどうだとか、何で逃げるんですか。現実の人権侵害が目の前にあるんですよ。日本人と同じ、幸せに働き、幸せに暮らす権利がどこの国の
国民にもあるんですよ。その守る
責任者は
法務大臣じゃないですか。なぜ会わないんですか。私たち
野党議員は、三十人、四十人に会っているんですよ。
野党議員が会っているのに、何で
法務大臣が会わないんですか。
これは、そういうことで、この
取りまとめ票はうそがある、より高い
賃金を求めてというのはうそがあるということで、私たちが追及したら渋々出してきました。しかし、残念ながら、
法務委員のみの手書きで写せということで、二千八百人のうち百八十四しかまだ作業できていません。私も、きょう
質問するからもうちょっと見たいと思ったら、きょうは
委員会をやっているから見られません。この
実態を見れば、残念ながら、どんな状態かわかるんですよ。何で隠すんですか。
これは、申しわけない、私、二時間で十二人分しか書き写せませんでしたけれども、書き写しました。ちょっと見てください、この八ページ。
例えば、八四一、中国人女性。一年七カ月いて、婦人子供服製造。七十万円を送り出し機関に払った。そして、入国前の
説明では十六万円の月給という話だったけれども、来てみたら六万から十万。そのうち五万は控除。労働時間は六十時間。つまり最賃割れなんです、最賃割れ。月八十時間以上の残業で最賃割れ。それで
失踪して、こん包の仕事の一万円、せめて最賃のところに移った。違法な労働
状況から逃げて、せめて最賃がもらえる合法なところに移った。これは
失踪というより緊急避難と言えるんじゃないですか。
例えばこの二つ目。これも、フィリピンの男性、建設作業員の方。月七万円月給、しかし、入国前の
説明では十五万円だった。約七十二時間労働、これも最賃割れですよ。最賃割れ、かつ、月百二十時間の過労死ライン超えの残業。にもかかわらず、この
資料には低
賃金というマークもついていないんです。過労死ライン超えで百二十時間も残業しても、長時間労働というマークはついていないんですよ。
つまり、この
一つ一つを見れば、どういう
状況か。十五万と言われたのに、来たら七万しかもらえなかった。そのうち控除されるのが五万円。このままでは帰れない、借金返せない。最賃割れだ。おまけに暴力を振るわれているんですよ。この表を見て、ひどいと思われませんか。こういう
資料が二千八百枚ある。でも、私たち、書き写せと言われているから、まだ百八十四枚しかできないんですよ。こういう現実ですよ。
なぜ
失踪せざるを得なかったのか。この現実は、
国会議員だけじゃなくて、私は、日本人全員が知るべきだと思いますよ。法
改正をするのであれば、どうしたら改善をするのか。言っちゃ悪いけれども、人間扱いじゃないじゃないですか。それを守るのが
法務大臣じゃないんですか。(発言する者あり)摘発しないとだめだと今言ってくださいました。そうなんですよ。本来、これはほとんど摘発しないとだめなのに、摘発してこなかったんじゃないんですか、
法務省も
厚生労働省も。
お願いです。
お願いです。私たちも
審議したいんです。二千八百人の
状況を知りたいんです。
国民も知りたいと思います。ぜひ、コピーさせてください。何で
法務委員だけが手書きをせねばならないんですか。こんなばかげた話がありますか。
大臣が判断したらコピーできるんですよ。どこの発展途上国ですか。
国会議員が手書きでしないとだめだ。なぜ秘書がやったらだめなんですか。なぜ二人がやったらだめなんですか。なぜ職員が手書きしたらだめなんですか。なぜ今、私がこうやって配れて、何で原本をコピーしたらだめなんですか。どこにプライバシーの問題、どこに刑事訴追の問題があるんですか。
これは頼みます。
大臣がコピーオーケーと言えば、私たちが
現状を学べるんです。与党も関係ないんです。ぜひ、これはコピーオーケーと御判断ください。