○堀越
委員 皆さん、おはようございます。立憲民主党・市民クラブの堀越啓仁でございます。
本日は、諸先輩方から多大なる御配慮をいただきまして、
農林水産委員会で初めての
質問をさせていただきたいと思いますので、改めてよろしくお願い申し上げます。
私は、昨年の初当選以来、常任
委員会では環境
委員会に所属をさせていただいておりました。また、今
国会から、この
農林水産委員会に配属をさせていただいておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
これまで環境
委員会では、環境省の自然系職員つまりレンジャーに倣って、自然系国
会議員を目指しておりますということを述べさせていただいておりますけれ
ども、
自然環境と、そしてこの
農林水産、
農業と
林業、水
産業、切って切り離せない問題でありますので、一体となって取り組ませていただくことを本当にうれしく思っております。農水省所管のさまざまな問題に、そういった観点からも取り組んでいきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、早速
質問の方に入らせていただきたいと思いますが、まず初めに、これまで環境省所管の動物愛護管理法の観点からたびたび
質問をさせていただいておりました畜産動物に係るアニマルウエルフェアについて、同じ
関係行政たる
農林水産省の新たな
吉川大臣に伺いたいと思います。
農林水産省における畜産動物に係るアニマルウエルフェアの必要性の認識は、以前、私、予算
委員会の分科会にて、
農林水産前
大臣であります齋藤前
大臣にお伺いをさせていただきました。そのとき、心強い御答弁をいただきました。この場で齋藤
委員にお礼を言いたかったんですが、今おりませんので、また後でちょっとお礼を述べさせていただきたいと思いますが、本当に心強い答弁をいただいたわけでございます。
そのあたりの認識も含めて伺っていきたいと思いますが、二〇一六年の十月十一日から二十六日にかけて、OIEのPVS評価が
実施されました。評価項目の中にはアニマルウエルフェアも入っておりまして、この結果がことしの七月二十七日にホームページ上で公表されたことを受けて、
農林水産省のホームページでも公表されております。
農林水産省のホームページでは、アニマルウエルフェアの評価そのものが三という
数字であったということはわかりますが、それ以上のことが細かくはわかりません。
このアニマルウエルフェアについて三であった評価に対して、OIEは六点を勧告として出しており、その
うちの四点は、動物福祉、畜産動物に対するアニマルウエルフェアというものでありました。
少し長いんですけれ
ども、割愛しながら読み上げたいと思います。
勧告の一、OIEの動物福祉コードの勧告を見直し、特にまだない畜産動物輸送及び屠畜について、適切に国の法律、基準又は政策文書に正式に取り込むこと。
勧告の二、動物福祉、特に畜産動物の福祉について、環境省、農水省、厚生労働省とのさらなる正式協力を発展させ、法律、政策及び履行に結びつけるための調整に着手すること。
勧告三、公的な報告や苦情が動物福祉
事業の監視や
調査により正式に利用されるためにはどのようにすればいいのかを検討し、コンパニオンアニマルと畜産動物の両方において、福祉法をコミュニティーが遵守できるようにすること。
勧告四、国の法律や基準に基づく畜産動物福祉の管理体制を構築すること、これは、農場における家畜保健衛生所、食肉衛生検査所、畜産市場における獣医師の
契約など、
地方行政による
実施を含むことというふうにあります。
これら四つの勧告に対して私の所感を述べますと、まず、この勧告一に関しましては、輸送ですね、アニマルウエルフェアの考え方に
対応した飼養管理指針を農水省は調整中であるということでございますけれ
ども、屠畜については抜け落ちている
状況です。
さらに、勧告の二、まさにそのとおりであると思いますが、三省では今現在
会議が行われているということは承知をさせていただいておりますけれ
ども、この勧告は正式な形を望んでいる、さらに改善の実効性というものを求めているところであります。
さらに、勧告の三、福祉法、つまり、
日本では動物愛護管理法を遵守できるような仕組みが必要であるということが求められております。
さらに、勧告四、これもまさにそのとおりだなというふうに思いますが、家畜保健衛生所や食肉検査衛生所、獣医師など、
地方行政によるアニマルウエルフェアの管理体制及び法律の基準が求められております。
以上、これらの全てが非常に的を得た勧告であるというふうに私は思っておりますが、また、
日本に課せられた重要な
課題であるというふうにも思っております。畜産動物のアニマルウエルフェアに係る今回の勧告を、
大臣、どのように受けとめられておりますでしょうか。アニマルウエルフェアへの御認識も含めて伺いたいと思います。
そしてさらに、今後、国内でどのように取り組んでいくのか、また、それらの実効性をどのように上げていくのか、農水省、
政府参考人で結構でございます、見解を伺いたいと思います。