○大串(博)
委員 おはようございます。無所属の会の大串でございます。
早速
質問させていただきます。
先ほど関さんが取り上げていた農水省の定員の話、一言私も付言させていただきますけれども、これは前国会で私も取り上げまして、農水省の他省庁に比べての定員の削減率が極度に不均衡に大きい、これは誰の目から見ても事実なんですね。このことを、当時は、
内閣人事局を担当している野上官房副長官にも来てもらって、これは答弁は求めませんから落ちついて聞いてください、野上官房副長官に来てもらって、農水省だけが著しく掘り込まれて定員削減させられている現状をどう思いますか、これでいいんですかと問うたところ、野上官房副長官、
内閣人事局の担当がですよ、確かに農水省が偏った形で削減されていると国会で認めているんですよ。ちょっと私は、現状を正しく認めてくださったなと思いました。
こういう答弁も国会でありますから、それを農水省は一つの武器として定員交渉にぜひ臨んでいただきたいというふうに思いますし、先ほど関さんから話のありました、地方の定員が特に農水省において削られているというところは心して、さらなる不均衡是正に励んでいただきたいというふうに思います。これは冒頭申し上げさせていただきます。
さて、
質問に入らせていただきますけれども、
GI法です。経済連携との絡みの中で今回
改正になるわけですけれども、その前提としての経済連携に関して、私、
問いをさせていただくんですが、日米貿易
協定です、日米貿易
協定において、政府のスタンスなんでしょう、茂木
大臣は繰り返し、この日米貿易
協議というのは
農林水産品に関してはこれまでの経済連携での
合意が最大限だ、特に、全体として
TPPが最大限だ、こういうふうに言われていますね。
ところが、日・
EU協定においては、チーズ等々において
TPPより更に譲歩した面があるというのは事実、皆さん御存じのとおり。
恐らく、この面をとって、日米貿易
協定においても、仮に、
TPPより、日・
EU協定等々にあるように、チーズ等々でより譲歩をせざるを得なくなった場合には、それ以外の面で全体として
TPPと同
レベルになるように取り返すんだという発言が数週間前に出て、これだけでも相当物議を醸しました。あれ、
TPP、個々の
産品がマキシマム、最大限の譲歩ではなかったのか、日・
EUで更に譲っている部分があればそれはそれとして認められちゃうことが、
TPPより譲歩して認められるということが、日米貿易
協定においてはあるのかということで物議を醸した。
これで私は非常に危機感を持ちまして、先般の
予算委員会のときに茂木
大臣に尋ねたんですね。どう尋ねたかというと、チーズ等々、日・
EU協定において
TPPより譲歩している、その
産品以外の
産品においても、まさか
TPPより譲歩するなんということが日米貿易
協議においてはないんでしょうね、そこはしっかりくぎを刺させていただきますよと。
日・
EUで譲歩している部分に関して、
TPPより譲歩するというのはわからぬ話でもない。わからぬ話でもない、理屈として。いいかどうか別として、理屈として。しかし、日・
EUで更に譲歩しているもの以外の
産品、米とかそういったもので、まさか日米貿易
協議で、
TPPより更に個別
品目で譲歩するなんてことがないでしょうねというふうに茂木
大臣に
予算委員会で聞いたら、茂木
大臣の答えは、「これから交渉を進めてまいります。まだ、個別の項目について具体的な交渉をライトハイザー通商代表との間で行っておりません。」ということで、答えられませんでした。
私はてっきり、いや、そのほかの個別の項目では
TPP以上に譲歩することはありませんとはっきり言ってくださるのかなと思ったら、これから交渉が行われることですからということで、複数回答弁されてはっきり答えられなかった。私は非常に心配になったんですね。
農水
大臣にお尋ねしますけれども、この茂木
大臣の
認識は農水
大臣も同じなんでしょうか。すなわち、チーズ等、日・
EUで
TPPより踏み込んで譲歩している以外の
産品においても、日米貿易
協議において、交渉内容によっては
TPPより譲歩を迫られて、それを受けとめる、受け入れるということがあってしまうんでしょうか。いかがでしょうか。