○近藤(和)
委員 放水等が有効という
認識を言われましたけれども、有効なのであれば、過去
最高の、北朝鮮の船がどんどん来るということはないと思うんですよね。イノシシのところも、先ほどのグラフを見ていただければ、
予算が五倍になったところからイノシシの数が少し横ばいになり始めたということがあります。北朝鮮は人間ですから、イノシシも賢いですけれども、彼らの方がもっともっと考えて行動しますので、本当に効果があるのかどうかということは、私はそこはしっかりと
見直していただきたいと思います。
そして、その上で、これは前の国会から、その前の国会からも繰り返されていることでございます。水産庁の武器携帯についてです。
実は、齋藤
委員が
大臣でございました。私も
質疑をさせていただきましたが、その進捗
状況について確認をいたしたいと思いますが、これは去年の通常国会での議論を少し速く読ませていただきますので、このことについての
大臣の
認識を確認したいと思います。
これは十一月三十日の
議員の
質疑の中です。
びっくりしたんですけれども、武器の携帯ができないんです。手錠と警棒、これぐらいのレベルしかできないんです。でも、法律上は一応、特別司法警察職員なんですよ。警察なんですけれども、向こうが銃を向けてきたらもう逃げるしかない、退避行動をとるしかない。こんな
状況で、私がトップだったら、出ていけと言えないですよ。
日本の海を、漁業を守ってくださいと言えないです。だからこそ、今こういう
状況になってきて、あの海域を守るためにも、何より必死に働いてくださっている現場の方を守るためにも、この辺の武器の携帯の
あり方、今こそ見直さないと、今幸い殉職の方はいらっしゃらないと聞いたんですけれども、そうした中で万が一があったら、それは取り返しがつかないんです。そういった
意味で、この点、
大臣、これも政治のリーダーシップだと思うんですけれども、ぜひ検討、構いません、今すぐやりますと言うのは難しいのかもしれませんが、こうした武器の携帯も含めて検討をお願いしたいんですけれども、いかがでしょうかということで、当時の齋藤
大臣はこう答えられています。
御
指摘、本当にありがとうございます。きのうも、参議院の
予算委員会で私の方から答弁をさせていただいているんですが、外国漁船の操業が広域化する中で、
増加する取締り要請に対応するために、水産庁もこれまで取締り船の増隻、大型化、装備の充実などを図ってきてはいるんですけれども、これとともに、今後より一層の漁業取締り体制の強化について検討していきたいと思っています。
実際には、武器携帯のことは齋藤前
大臣は答えられませんでした。それに対して、
委員は重ねて
質問しています。それは、武器の携帯も含めて、身を守る、もしくは取締りの円滑化を図るための、もちろん今私が
指摘したような武器の検討も入っているということでよろしいですかというふうに重ねて
質問しています。それについて前
大臣は、それも含めて検討していきたいと思っています、こういうやりとりが一年前にありました。
そして、私の方からも、ことしの五月三十日、同様の
質問をいたしました。この進捗
状況、どうですかということを聞きました。ここについては
政府参考人が答えました。最初に当時の齋藤
大臣が言われたこと、実質的にはあやふやな答弁しかそこには踏み込まなくて、結果として、この検討しますということは、その当時から半年たっても全く前進していないということが残念ながらわかりましたが、この件について改めて新
大臣にお
伺いをいたしたいと思います。
水産庁の職員の方々、本当に今多くの方々から、漁業関係者の方々から、立入検査、拿捕について、これをやってくれないともう船を追っ払えない、そういう声が本当に上がってきているんです。
私、ちなみにこちら、配付させていただいた資料なんですが、これが十月十七日に出たデータですが、ちょうどこの船の、漁船の方から衛星の電話でいただいたんですね。とんでもない、大変な
状況だ、悔しい、何とかしてくれ、そういう声を聞きました。近藤さん、あんたも何かやっていると聞いたけれども、全然
状況は変わっていないじゃないかと怒られたんですね。本当に命が怖い、何を考えているんだ、そういう声をいただきました。
その上で、放水で本当に効果があるのかというところは今横に置いておいて、やはりあえて立入検査、拿捕というところに踏み込んでいかない限りは、結果としてどんどん、来年も過去
最高、その次も過去
最高、こんなことになってしまえば、漁業者は潰れてしまいます。そして、漁業の町が潰れてしまいます。
地域の
産業が壊れてしまいます。このことについて、私はぜひとも
大臣に、昨年の前
大臣の答弁について、積極的な、やっていきますよ、追い払いますよといった答えをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。