○浦野
委員 パソナさんは一民間
企業ですよね。監査指導というのは基本的に行政がやっているものだという
認識だったので、パソナさんの名前が出たのはちょっとびっくりしたんですけれ
ども。
それでほんまに監査がちゃんとできているのかなという、結果的には、いろいろ問題が起きていることに関して、監査指導がちゃんとできているかと言われると、僕はちょっと、この二千何百カ所、七百カ所でしたか六百カ所ぐらいある
企業型保育所、今また、これは多分まだまだふえていっているはずなんですけれ
ども、年に一回の監査指導で、しっかりとその
企業型保育所が子供たちのためになっている施設として運営をきっちりできているかというのを監査指導できているのかというのは、ちょっと僕は疑問に思います。
というのは、認可保育園でも、
法律上は年に一回監査指導するというふうに決まっています。決まっていますけれ
ども、事実上、年に一回なんかできていません。しかも、今、
地方分権で市町村に監査権限をおろしているところですら、年に一回きっちりと回れているかと言われると、恐らく、年に一回回れている市町村はほとんどないというふうに聞いています。
年に一回やると決まっているのに年に一回できていない
体制で、監査指導が十分に行われているかと言われたら、それは行われていないとしか言わざるを得ないなというふうに思います。
私は、この
企業型保育所はしっかりと頑張っていただきたいと思っているんです。私は全く否定をするわけでもないですし、やはり、働きたい保護者の皆さん、そして、
企業で、
自分たちの従業員の福利厚生で、
自分たちでしっかりと子育てもサポートしていくという理念で
企業型保育所をやっていただいている、たくさんありますので、頑張っていただきたいんですけれ
ども。
でも、頑張っていただく中で、やはり当然、安心して安全に子供を預ける、そういう環境の中で預けるというのが当たり前ですので、監査指導をもうちょっとしっかりやらないとだめなんじゃないかなというふうに思っています。
ここはぜひ一度、監査指導の実態、詳しくやはりもう一度
確認をしていただいて、事故がないようにこれからやっていっていただけたらと思っていますので、これはしっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
大臣、もう一つ、ことし、台風、そして大阪は北部地震がありました。認定こ
ども園も、そんなにたくさんではなかったんですけれ
ども、被害を受けたところもありました。
これから、恐らく毎年、こういった災害、日本各地で起こる可能性はもちろん十分あるわけで、そうなったときに、今回、地元の、まあ地元というか、認定こ
ども園さんから何とかしてほしいという話があったんですけれ
ども、認定こ
ども園は、文科省の担当する予算と厚労省の担当する予算とで運営を案分されて、建築するときも案分して建てています。
災害が起きて、認定こ
ども園が被災しました。
厚生労働省
部分に関しては、補助金の
制度がきちっと、災害に対する補助金の
制度がしっかりとつくられています。文科省の
部分、幼稚園の
部分に関するそういった
制度は実はないということで困っていらっしゃいます。
さらに、激甚指定とか災害の指定を受ければそういう補助の対象になる、そういうルールはあるんですけれ
ども、保育園のような災害に対する補助金のそういう申請のルールというものが実はちゃんとないんですということだったんですね。
さらに、認定こ
ども園が例えば壊れた園舎を直すために申請を出しますと、その申請も案分して、両方に出してくださいということになるんですね。それを聞いて僕はちょっと唖然としたんですけれ
ども、被災されて非常に大変な中でそういった修繕のための補助金の申請をされる中で、窓口が一つかと思いきや、二つに分かれてしまう。文科省と厚労省と分かれてしまうんですね。これは何とかなりませんかと。物すごく膨大な
事務量になると思うんですね。
暇なときやったらそれでもええかもしれませんけれ
ども、やはり、震災でばたばたしているときにそういう負担を法人にかけるというのは私はあってはならぬことだと思うし、これは、実は
事務方の皆さんには来ていただいてお話をしたことが以前にありました。皆さん口をそろえて、これは何とかしないといけないという
認識は持っておられましたけれ
ども、文科省、厚労省、
内閣府、全員が苦笑いという話なんですね。
これは、
大臣、本来は日にちを、時間を区切って、いついつまでにこれをちゃんと統一しますというような答弁をいただきたいんですけれ
ども、どうでしょうか。