○初鹿
委員 ぜひよろしくお願いします。この清涼飲料水や医薬部外品の問題については、まだ
指摘したいところがありますので、いずれこちらの場面で
質問させていただきたいと思います。
次、二枚めくっていただいて、新聞記事をつけさせていただいているんですが、ゲノム編集
食品についての記事であります。
この夏から、ゲノム編集の
食品また作物についての議論が始まっているわけでありますが、このゲノム編集の
食品をどう扱っていくのかということを私は非常に注目をしております。
ゲノム編集というのはどういうものかというと、DNAを、遺伝子を遺伝子組み換えのように外部から入れるのではなくて、もともとある遺伝子の一部を切り取って、そしてくっつけていくというもので、技術を進めている側からすると、外から、外部から別のものを持ち込んでいるわけではないから遺伝子組み換えではないということと、あと、自然の中でもそうやって遺伝子が組み換わっていくこともあるから、自然のものと同等なんじゃないかということで、
安全性などには問題がないんじゃないか、そういうようなことが言われておりまして、
対応の仕方として、これを遺伝子組み換えの
食品と同等の扱いをしないような方向も打ち出されてきているわけであります。
作物については、こちらは環境省の所管ということで、カルタヘナ法に対してどういう
対応をするかということで、今のところは規制の
対象外とするような方向での議論が進んでいて、また、厚労省では、それこそ
食品ということで、今まさに議論の最中だということでありますけれども、私は、やはり
安全性がきちんと確認されているかどうかということもきちんと
考えていかなければならなくて、外部から入れていないから、そして自然でも起こり得るから安全だと言われても、切り取っているわけで、それによってどういうことが生じるのかということをやはりきちんと確認をしていく必要はあるんだろうというように思っております。
これは、欧州では、欧州の司法裁判所がこれは規制の
対象にするべきだという判決をしているわけであります。一方、米国の方では、規制の
対象外にするということなんでありますけれども、私は、やはり日本は、欧州に倣って、
安全性がきちんと本当にはっきりするまでは規制をしていく必要があるんではないかと思いますが、この点についていかがでしょうか。