○稲津
委員 ありがとうございました。
しっかり
補正予算等を使っていただいて今お話のあったことを実行していただきたい、このように思っている次第です。
次は、
北海道胆振東部地震の
復旧復興について何点かお伺いしたいと思います。
ちょうどきょうで、この胆振東部
地震が発災してから三カ月になります。多くの
方々が亡くなられました。また、今なお
避難所あるいは
仮設住宅等で暮らしている方も大勢いらっしゃいます。なりわいをどうするかという心配をしている方も大勢いらっしゃいます。
そうした
方々にお悔やみとお
見舞いを申し上げますとともに、一日も早い
復旧を、我々、この
委員会におきましても
視察も含めて行っている中で、これを確実に歩みを進めていきたいというふうに私自身も決意をしております。
それで、九月六日、発災と同時に
厚真町にも入らせていただいて、公明党といたしましても直ちに
災害対策本部を設置いたしました。以降、数度にわたる現地
調査も含めて、さまざまな
要望もいただきながら
対応してまいりましたが、九月十四日には官房長官に緊急要請をいたしまして、
早期の激甚
指定、仮設
住宅の設置、ライフライン、そして農林水産、観光等の
復旧、そして
電力の供給体制についての
支援、こうしたことを柱立てて要請をしたわけなんですけれども、大変ありがたいことに激甚
災害指定が
早期に進められて今日に至っているというのは、私は、今の
政府の
取組として評価をさせていただきたいというふうに思っているわけでございます。
そして、
質問ではないですけれども、
札幌の
清田の
状況についてなんです。
私も何度か現地
調査に入っていますけれども、あの
地域に行きますと、立っていますと目まいがしてくる、それぐらい甚大な
被害。そして、そこで
被害を受けている
方々が、将来自分の家はどうなっていくんだろう、そういう大変な悩みの中で今日までいるわけです。
昭和五十四年に造成したこの
地域でございますが、ぜひ、こうした
方々の
支援も強化をして、そして、またもとの暮らしに戻れるように、迅速な
復旧のためのお力添えをいただきたいと思っています。
そこで、私がこれから
質問させていただくのは、まず
安平町の避難解除についてなんです。
安平町の早来北進
地区の
住民に対し、避難指示が解除され再び住めるまで二年ほどかかる
見通しだということになった、こういう新聞報道がありました。
住宅地に隣接する裏山が
土砂崩れを起こす危険があり、コンクリートなどで補修する必要があるが、
全国に分散した不在地主の許可を得なければならず、調整に時間がかかるためだ。この早来
地区では、二十三世帯三十六人が今町内の応急仮設
住宅などで生活をしています。ここは通称早来ハイランドと呼ばれて、一九七三年に土地の販売を開始しているということ。
ここで悩ましいのは、例えば、
停電が解消された、水道も
復旧した、自分の家は損傷を受けていない、だけれども、避難指示が解除されないから家に戻れない。そして、その避難指示の解除を願うとなったら何があるかというと、この裏山の斜面、のり面が大変な損傷を受けているということで、ここをまず工事しなきゃいけない。しかし、その工事をするためには、この
住宅地の所有者の許可を得なきゃいけない。ですから、これはまた別な意味で
住民の
方々にとっては大変な悩み。少なくとも、調べ終わっても数年
程度かかるということなんです。
このことについて、実は事前にいろいろとやりとりをさせていただきましたが、その
支援策として宅地耐震化推進事業というのがあります。しかし、要件が当てはまらない。なぜかというと、滑動崩落するおそれのある大
規模盛土の
造成地で、盛土
部分の面積が三千平方メートル以上、かつ、盛土に建てた家が十戸以上。当てはまらないんです。
ですから、私は、こういう事業というのは、やはり、これは耐震化の推進事業ですから、強靱化等々を考えていったら、この際、こうしたことをぜひ勘案して具体的な手を打つべきだ、こう思いますが、
大臣、どうでしょうか。