○杉本
委員 維新の杉本和巳であります。よろしく
お願いします。
きょうは、他
委員会と
質問時間がほぼ重複している
関係で、共産党の穀田
先生に御配慮いただき、また
委員長、
理事、
委員の皆様の御了解をいただいて、ちょっと
質問時間を先にさせていただくことを、おわびかたがた御礼を申し上げたく存じます。
今も玄葉元
大臣が
質問をされておられました。そして、今外されましたけれども、岡田元
外務大臣もここにいらっしゃって、私も
政権交代のときに一議員でありましたけれども、
政府・与党側にいさせていただいた記憶がございますけれども、まさしく分厚い
委員会の
議論が展開され、今も、普天間、沖縄の問題、あるいはTAG、FTAなのかというような分厚い
議論がなされていて、大変僣越ですけれども、
政権交代の
意味というのは極めて私は大きかったと、今、横にいさせていただき、痛感した次第でございますので、正直、政治の、あるいは国会の緊張というものは極めて大切であって、政治の安定ということにも理解を示しますが、一方で、やはり緊張感ある国会で本当に分厚い
議論を我々はしていかなければならないと思っています。
そんな
意味で、ちょっと僣越ですけれども、
外交であれ安保であれ、あるいは
社会保障、財政規律、こういった問題は、先日スウェーデンの
改革の話を自分の党の勉強会でいたしましたけれども、こういった
外交、安保、財政、そして
社会保障の分野においては、特段、政権がかわってもその政策の変更を大きくしないということで、国民の皆様からの信頼を得るという政治が他国ではでき上がっているということがありますので、僣越ですけれども、そういった思考で、与野党議員に、緊張を持ちつつ安定した政治、あるいは共有する政策
課題というものを持っていただきたいというふうに思っております。
きょうも、
外務大臣はこの後パプアニューギニアに御出張ということで伺っておりまして、金曜日までということなので、
委員会質疑はないということも了解しておりますけれども、先ほど、私は一方的に申し上げますけれども、
外務大臣経験の玄葉代議士から、
大臣の、
外務大臣だけではなくて、兼用で閣僚専用機があってもいいのではないかというような御提案をいただきました。
これも
思いつき的で恐縮ですけれども、ジャンボジェット機から787に総理の
政府専用機はかわられるという段になっていて、私の認識では、かつ……(発言する者あり)777ですか、失礼しました。ありがとうございます。改めます。777が導入されるということですが、私の認識では、予備機というのが存在するという認識を持っておりますので、この御時世、予備機を常に並走させるという必要もわかってはいるものの、一方で、今、
河野大臣から御説明があった他国の例を引けば、恐らくは、予備機的なものが他国に存在するのかどうかというのはいかがかなとも
思いましたし、やはり、総理だけのものではなくて、総理の御了解が要るのは確かですけれども、
政府専用機をもっと閣僚の御出張に御活用いただき、地球を俯瞰する
外交と言われる
外交を進めていただければというふうに、私の方からは提案をさせていただきます。
そこで、きょう、冒頭の
武井議員の
質問に対して
大臣は
六つのポイントを挙げられて、
日米、友好国とのネットワーク、三つ目が
中国、
近隣諸国、
気候変動、
中東、
インド太平洋という
六つを挙げられました。
こういった点で、ちょっとこれも
お願いというか激励というかですが、延べ八十カ国、訪問国が五十五カ国、そして来日された国が七十六カ国ということで、大変な数に上っていらっしゃることは存じ上げていますけれども、一方で、
中国の王毅外相がそれ以上の数の国を訪問されているということも、
外務大臣みずからおっしゃっていたような記憶もあるんですけれども、そういった事実もあるので、ぜひとも、歴代外相の数を上回る訪問とおっしゃっていた、裸の
外交というか、
日本のソフトパワーを使った
外交を大いに展開していただいて、
日本の
外交を更に進めていただきたいという
お願いを申し上げます。
それともう一つ、来年六月のG20、これは、安倍総理に、私、
予算関連
質疑のときに財務金融
委員会で
お願いした記憶があって、それが功を奏したと思えれば幸せですけれども、G20の外相
会合が私の地元の愛知県で開催いただくという段になっていると伺っています。この点についても、ぜひ大きな成果を、発信力を持った大きな成果、例えば、お話にありましたSDGsであるとか、そういったものの深化を
我が国がリーダーシップをとって発信していただくというようなことを
お願いしておきたいと
思います。
さて、
質問に入らせていただきますけれども、総理
大臣の
所信表明演説の中で、「今こそ、戦後
日本外交の総決算を行う。」というお言葉がありました。総理
大臣のお言葉というのは極めて重たいというふうに、私も議員をさせていただく中で感じておりますけれども、一体、この戦後
日本外交の総決算という言葉はいかなる
意味を持つのか、どういった定義づけになるのか。
一方で、地球を俯瞰する
外交というお言葉がずっとあったというふうに記憶していますし、ちょっとこれは手前みそですけれども、私は、ゴルバチョフ・ソ連元大統領にお会いしたときに、君のような一般の人に会うことは大統領だったときはほとんどなかった、会う人間は大体五十人ぐらい決まっていて、核のボタンを持っているので、会う人間は限られていて、そんな中で、なかなか普通の人に会わないんだけれども、君のような人に会ったので、せっかくだから言っておくけれども、平和の構築というのは長い対話が重要だということを私に言ってくださいました。
そういった
意味で、レーガン大統領とレイキャビクというような象徴的な会談をゴルバチョフ元大統領はされておられますけれども、
外交の継続性とか連続性とか、こういったものは極めて重要であり、また、活発な外相同士の人間
関係構築というのも、先ほどお話がありましたけれども、極めて大切だというふうに私は認識しております。
この総理
大臣のお言葉の、戦後
日本外交の総決算というのをいかに理解したらいいのか、あるいは、
外務大臣はいかに御認識され、活動をされていられるのか、この点をお聞かせいただければと
思います。