○篠原(豪)
委員 では、
皆さんは定義を変えていいと言うんですか、今そうだと言った
皆さんは。
外交というのは言葉をちゃんと使って、では
大臣、こっちの定義があるわけですよ。それぞれの言葉にはちゃんと
意味があって使ってきているんです。だから、翻訳するときだって、一生懸命
考えて、お互いこうやってすり合わせて、これでいいのかというようにやっていって、それをもとに歴史というのをどんどんつくっていくわけです。そうしたら文書に何の
意味があるんですか、言葉に
意味がないということであれば。
だから、それを全て変えていっていいかという話になると、
日本は怖いから聞いているんですよ。何ですか、TAGって。FTAじゃないですか。移民を外国
人材と言って、どんどん言葉をすりかえていっている政権だから、怖いから私は聞いているんですよ。
今までの、主権と帰属と引き渡すと
返還という
意味を変えるんですか。そのことについてこれから変えて……(発言する者あり)いや、これもすごく重要だと思っているんです。だって、そういった言葉に基づいてこれまでさんざん議論がされているんですよ、国会の中で。その議論された言葉の定義を変えていってやっていって、では何を議論するかという話です。
それができないと言うんだったら、では何を今までやってきたのかということを認めていただきたいし、それは今までの交渉が全部だめだったからそれでできないと。この五六年の日ソ
共同宣言をつくった、つくったけれどもできなかったのは、それぞれの双方の
考え方の違いにあると。その双方の
考え方の違いがあったからできなかったので、これはこれから裏っ側ですり合わせていくということになったので、ですので、これは今、表の場では言えないということだとすると、過去のこと自体もどういうふうに思っていたかとか言わなくて、この先のことをできるのかという話でありますので。
だって、裏ではこういう
考えで使っていたんですかというのを誰が記録していくんですか。そのときの
担当者だけに任せるんですか。森
外務審議官と、モルグロフさんと、
河野大臣と、ラブロフさんに任せるんですか。そんなことを委任していないんじゃないですか、
国民は。
だから、それをちゃんと聞くからこの審議があるわけで、この審議の必要性というのは、
国民の
皆さんが疑問に思っていることをさせていただいているわけです。言葉が変わっていってわからなくなっているので、順番も変わっている、わからなくなっていると言われているので聞いていっているんです。
ではいいです。双方に受入れ可能な
解決策。二〇一三年の四月に、安倍首相は、
日本の首相として十年ぶりに訪ロしたときのことです。プーチン大統領と会談した際、双方に受入れ可能な
解決策の作成で合意したとされています。
これは、しかし、
領土問題はナショナリズムに直結する政治問題です。どうやって双方に受入れ可能な
解決策をやっていくのかということがわからない。
例えば、ロシアの二〇一六年の世論
調査では、
北方領土の引渡しに
国民の八割が反対を表明しています。引き渡せばプーチン氏に対する信頼度が下がると答えた割合も五割を超えている。ロシアでは、
北方四島はそもそも、第二次
世界大戦の結果、ロシア領となった、正当性に疑いはないとみなしているわけです。二島でも
返還反対の声も強い。そのため、ロシアにある四島の占領、占有を不法占拠であると主張する、これは
日本はそういうふうに主張してきているじゃないですか。これに対して
日本を批判する声が強いんです。
そして、
領土交渉の進展には
日本が結果を受け入れることが不可欠だとまでラブロフさんは言っているんです。このラブロフさんと
河野外務大臣はこれから、
日本が結果を受け入れることが不可欠ということを言っているわけです。この方に対して、どういうふうに双方に受入れ可能な
解決策を主張していくつもりですか。