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大塚耕平君 いや、
財務大臣は財金で真摯に御対応いただいていると
思いますが、
総理にこの赤字で書いた本省相談メモがどういう局面のものだったのかということをちょっと御
理解いただきたいんですが。
森友学園は、二〇一三年からこの森友学園の用地を売却をしてほしいといって取得の要望をしていたけれども、二〇一四年の一月から三月にかけて、近畿
財務局はそれは無理ですと、もうお断りになっているんです。お断りになったんですが、そのお断りになった、たしか当日だったと
思いますが、四月の二十八日に籠池氏が御夫人と一緒に写った写真を提示をしたところ、提示をしたところ、そこから、まあちょっと待ってくださいとおっしゃったのか、もう少し預からせてくださいというようなやり取りがあったのかは私はそこは分かりませんが、いろいろ検討した結果、近畿
財務局はこれを何とか前に進めようというふうに対応が変わったんですね。
その変わった局面、つまり籠池氏が写真を提示した四月二十八日から五月二十三日の本省相談メモを参照してくださいといってこの六月三十日の改ざん文書が出てきているわけですから、当然、その間に本省と、いやいや、籠池氏がこういう写真を提示したんだけどこれは本物でしょうかとか、本当にお付き合いがあるんでしょうかとか、いろんなやり取りがそこで行われるのが普通なんですね。行われるのが普通なので、だから、この赤字で書いた四月二十八日—五月二十三
日本省相談メモを開示してください、なぜ出てこないんですかと
財務大臣に今年の三月からお願いをしていて、今探してくださっていると。
だから、これが出てこないと、なぜ、四月の二十八日に写真を提示された後に、もう森友との
交渉はこれで打切りですと言っていたものが、次は、じゃ、何とか貸付けできないですかというふうに今度変わっていったんですね。そして、二〇一五年末までは貸付けにおける借入料の引下げ等々の
交渉が行われていたのが、今度、二〇一六年にはまた売却に変わっていくんですけれども、非常に重要な、これは
総理の関与がなかったということを証明する上でも重要な文書なので、これを是非開示をしていただきたい、そういう文書であるということを
総理に御
説明をしておきたいと
思います。
そして、これ、この森友の図表を作っていて思ったんですけど、結局、二〇一五年、二〇一六年にこれだけ改ざん文書が集中しているんですね。そして、
加計学園も、実は二〇一五年の四月二日に
柳瀬さんが首相官邸で
関係者と会った会わない、そして二〇一七年の一月二十日の
国家戦略特区のこの節目に至るわけで、この二〇一五、二〇一六が両方とも、森友事件も加計問題も非常にここが大きな変節点なんです。
私、なぜこんなことが、
総理に悪気があったなどとは私は思っていませんよ、思っていませんが、
総理がさっき、実は、
塚田さんか森さんの御質問どちらかだったと
思いますが、
そんたくがなかったとは自分は言い切れないとおっしゃっておられたんですね。以前は
そんたくなどありませんと断言していたんですよ。実は今日変わったんです。
そんたくがなかったなどと、される側の私は断言できませんというふうにおっしゃっておられて、この二〇一五年、二〇一六年に、
総理が知っていたかどうかは別にして、官僚の
皆さんが
そんたくをしたかしなかったか。
その変化は一体どこで起きたかというと、二〇一四年の年末に総選挙が行われて、また与党の
皆さんは三分の二を取った。そして、
総理は年が明けると
アメリカの議会で演説もされた。そして、春には安保法制も閣議決定した。総選挙に勝って高揚感もあって、そしてまだまだ
政権が続く、こういう局面で、官僚の
皆さんも、いや、これは逆らえないなと。相当意に沿わないと、
人事局の
人事もあるし、これは厄介だなということで、この二〇一五年、二〇一六年にいろんなことが集中した蓋然性を感じます。
そこで、これはお願いをしておきますけれども、この二〇一五年四月二日に
加計学園の問題でも
柳瀬さんが面談された、これはもう事実になりましたので、面談をされた、そして二〇一七年の一月に
国家戦略特区として取り上げられる、この間に加計に関する文書も相当いろんなものがあるはずなんです。だから、そこに
総理のお名前が一言も出てこないんだったら、ああ、なるほどなと
思いますけれども。
したがって、
委員長にお願いを申し上げますが、是非、まず
加計学園については、二〇一五年の四月以降二〇一七年の一月二十日に至るまでの
関係文書を
関係の省庁から提出をさせていただきたいというのが一点。
それから、森友事件についても、実はこの赤い帯にしてあるところ、二〇一五年の下半期の文書がほとんど出ていないんですね。そこだけ何か空白になるというのもおかしな感じでありますので、その間にもし関連文書があれば提出をしていただきたいということを
委員長にお願いを申し上げます。よろしくお取り計らいをください。