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参考人(
柳瀬唯夫君) それはそう思います。私も自分が
総理秘書官になるまでは全く想像付きませんでしたし、実際行ってみると、それまで私、役所にいましたけれども、役所と全く別の職業でありました。
基本的に、
総理の御
判断を誤らせないようにというのが基本形だと思ってございます。そうしますと、
総理というのはもうすごくスケジュールが、スケジュールで物事決まっているようなところがありまして、例えば六月に
成長戦略を閣議決定しなきゃいけない、そうするといつ頃までに何をしなきゃ、こう逆算していって、それに必要な情報を、
会議を設定をして、それに必要な情報を
総理に御相談し、上げていくというのが基本でございますが、実際には、行政、物すごい幅広い分野を五、六人の
秘書官で分担してやってございます。一人一人のカバレッジはもうもう大変広うございますので、その中でそれを全部
総理に上げていったら、それはもう回らなくなります。ある程度
秘書官のところで取捨選択して、
総理に必要なことを必要なときに上げていくと、で、
総理の御
判断とか方向性を踏まえてそれぞれの
案件を各省各部局と相談をしていくと。
そういうのが基本でございますが、やはりちょっと私だけを取ってみましても、当時、イノベーション、それからTPP、
規制改革、
成長戦略、それから地球環境、エネルギー、まあ相当幅広い分野を担当してございまして、そういう中で必要なものをきちっと、
総理の御
判断を誤らせないようにしていくというのが業務でございました。