○こやり
隆史君 おはようございます。
自由民主党・
こころ、こやり
隆史でございます。今日は質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
本題に入ります前に、昨日の
議論の
中身を聞いておりまして、今回の
財務省の
改ざんに関しましてある
意味何重もの
驚きを感じております。中でも、
一つは、意図的にこの
決裁文書が
改ざんされたという事実があったこと、それに対して、その重大な事実に対して、その
改ざんされた
文書の
中身が余りにもその価値に値しないこと、この
ギャップに私も大きな
驚きを感じておりますし、
国民の
皆さん、多数の
皆さんがその
ギャップに
驚きを感じておられるんではないかなというふうに思っております。
国内外で本当にいろんな様々な
課題が山積している中で、一年以上にわたりましてこの
森友学園の問題にこの
国会が振り回されてきた。その結末が
財務省の
組織防衛であったり保身であったりするようなことがあれば、本当にこれは
国民に対して大変申し訳ないことであるというふうに思っております。
財務省としては、その
責任の重大さを受け止めて
解体的出直しをするという姿勢を
国民に示さなければ、これは本当に
国会としての
責任が果たせないというふうに思っております。
麻生大臣がおもしになって、是非その
出直しを引っ張っていっていただきたいなというふうに思いますし、今日は残念ながら
野党の
皆さん来られておりませんけれども、
国会として……(発言する者あり)あっ、
野党の一部、ありがとうございます、来ていただきましてありがとうございます。来ておられない
会派もいらっしゃいますが、それをしっかりと究明していく、これがまさに
国会の責務であろうというふうに思っております。
ただ、今回、重大な事実が判明したというのは、これだけ
財務省が組織的に
改ざんを図ったとしても、その
改ざんされた
文書の
中身に当初言われていたような
政治家の関与であったりが何ら記載がないということは、これは、この事実は重く受け止めて、我々
国会の議員としてこの事実を踏まえて
原因究明をしていかなければならないというふうに思っております。
今後とも、建設的な
議論になるように、そして
国民に対して
責任を果たせるように、しっかりと
国会で
議論させていただきたいなというふうに思っております。(発言する者あり)ありがとうございます。
それでは、
本題に入らせていただきます。
多様な
労働市場の
整備について今日は
議論させていただきたいと思います。
私の滋賀県は、
製造、
物づくり産業の
集積地でもあります。昨年の
臨時国会終了後、五十ぐらいの比較的規模の大きい工場、
事業所を回って、賃上げであったり
設備投資に対して
議論を行ってまいりました。その中で異口同音に話が出てくるのが、
人材が足りない、
人材を回すのがなかなか厳しいというお声であります。まさに大
企業においてもこの
人材不足が顕在化してきたというのを実感をしてきております。
お配りした図一の
資料を見ていただきたいと思います。これは
有効求人倍率の
職種別のものでございます。
職種によってばらばらですが、二分の一に近い
職種において
有効求人倍率が二・五倍を超えると、中には十倍近い
有効求人倍率となっているというような
状況になっています。まさに現場では
人材に関しては
危機的な
状況になっているというところも少なくないということが見て取れるというふうに思います。
〔
委員長退席、
理事高野光二郎君
着席〕
現在、四年連続で
有効求人倍率が一を超えておりますけれども、この戦後長い
期間を見ても、三年以上
有効求人倍率が一を超えたというのは二回しかありません。
高度成長期と
バブル期、その二回だけです。
ただ、今回違うのは、まさに構造的な
少子高齢化が続いていると、その中でこれだけの
人不足が起こっている。これは、まさに
一過性のものではなくて、十年、二十年、必ずこういう
状況が続くというまさに国難であるというふうに思っております。したがって、
労働の問題は、質の
向上を図っていくということと同時に、やっぱり
労働力という量をいかに確保していくか、これが大事かなというふうに思っております。
資料二を見ていただきますと、これはいわゆる
M字カーブの
推移が載せられたものでございます。先日の日経新聞に
M字カーブ解消というような
記事も載っておりましたけれども、そこまでは行っていないにしても、
日本の
労働構造の中で長年の
課題である
M字カーブ、これが順調にというか急速に改善してきているということが分かると思います。もちろん、全体を押し上げているのは
景気回復であるということが大きいですが、やはり、
政権発足後特に力を入れてきた
子育て支援等々、
労働環境整備の
効果が現れてきているんではないかというふうに思っておりますけれども、まず、この点について
要因分析をお願いしたいと思います。