○川合孝典君
国民民主党・新緑風会の川合孝典でございます。
今日は時間が短うございますので、
加藤大臣に一言、まずお礼を申し上げてから始めたいと思いますが、せんだっては、私どもの組織から
全国で署名させていただきました四十万を超える
拉致被害者早期救出に向けた署名をお受け取りいただきまして、誠にありがとうございました。
この
活動を進めていく中で、
地域で
拉致被害者の救出の
活動をしておられる
方々から声がたくさん上がってきております。我々としては、この
活動を続けることで、少しでも
日本国民の皆様に
拉致が現実に起こっていて現在進行中のことなんだということを
認識していただくための
活動という意味でやらせていただいておりますが、他方、
活動している側からしますと、
政府や
関係機関の動き、
広報宣伝
活動が非常に鈍い、自分たちだけがぽつんと取り残された状態でやっているのではないのかという不安にさいなまれながら
活動しておられる方がおられます。こんなことがあってはいけないと思っております。
広報活動をするということだけで何らかの結果にすぐ結び付くということを決して私は申し上げるつもりはありませんけれども、言い続けること、
姿勢を示し続けることの重要さというのはもっと重く受け止めていただいて、
活動を活発化させていただきたい、これがまず一点目でございます。
それからもう一点。
米朝首脳会談が六月の十二日に行われる方向で今水面下で調整が行われているという報道は連日されておりますので、我々もそのことは
理解をいたしております。この中で、先ほど来話が出ておりますとおり、核、ミサイルの議論が先行してしまって
拉致問題が置き去りになるのではないのかという、そういう懸念の声が多く上がってきている、これもまた御
認識のとおりであります。
私ども
国民民主党といたしましては、
拉致、核、ミサイル、これが一括して
解決に向かわないと、言い換えれば、
拉致問題が置き去りのままで決して我々としては納得しないんだということを、強い
意思表示をしなければいけないと思っており、
北朝鮮による全ての
拉致被害者の即時かつ一括
帰国を求める決議を、衆参で与野党問わず、
日本国の
姿勢として打ち出すべきだということで現在準備をさせていただいているところでございます。
文面については別でございますが、この考え方について恐らく異論のある党、会派の方はいらっしゃらないと思いますので、
米朝首脳会談が始まるまでに、外から見ているだけではなくて、我々が今置かれた立場でできることを、できるだけのことをやるという意味でこういう動きをしているということを皆様にも御
理解いただき、是非決議を
実現させていただきたい。このことを今日ここにお集まりの
委員の皆様にも申し上げさせていただきたいと思います。
その上で、少し
質問させていただきたいと思います。
今日
質問させていただきますのは、まずは、
拉致された疑いのある
方々についてその後どうなっているのかということについての確認でございます。
園田トシ子さんという方がいらっしゃいます。昭和四十六年、一九七一年に鹿児島の自宅から宮崎空港に御夫婦で車で向かっている最中に行方不明になられた方の
事案であります。その方を特集する記事を、済みません、週刊誌の記事でありますが、皆様のお手元に配付をさせていただきました。内容については後でお読み取りいただければ結構なわけでありますが、写真が、御本人だと言われる
北朝鮮国内で撮影されたトシ子さんと思われる方の写真が実は出てきております。
これ、この写真を見ているだけではなかなかぴんとこないものですから、私、
特定失踪者問題調査会の方に
お願いをしまして、直接ネガを頂戴してまいりました。(資料提示)記事には、これ九〇%以上の確率で同一人物であろうという話になっておるんですが、このネガフィルム、実際にこれ重ね合わせてみますと、驚くほど一致するんですね。
こういう
情報が実はたくさん出てきているということなんですが、よくよく調べてみますと、これ鹿児島の
事例でありますので、鹿児島県警が当然この写真やコピーやデータというのも持っていて
情報もお持ちなんだろうと思うんですけれども、こうした動きがあることについて、直接県警から、いわゆる被害者の御
家族ですね、の方に連絡が全く行っていないということなんですが、これは一体どういうことなのかということをまずお聞きしたいと思います。