○石井苗子君 これは警察もできない、銀行もできない、金融庁も指導しても余り顧客の対応ができないということになりますと、これは
東京の地検ですというようなことを言うわけで、非常に手口が、
国民が地検からあなたはマネーロンダリングしていますよというようなことを言われるとパニックの状態になるんですね。
私が考えますに、名前と開設した年月日、口座のですね、個人は自分が開設いつしただろうというのは余り頭にないんです。出し入れがどこから来たとか残金がどうだとかということを気にしているわけですね。そうすると、この犯罪というのは、別に残金だとかどこからお金が出入りしているかまで知る必要がないので、かなり簡単に情報を手に入れることができる、犯罪としてもそれほど重くない犯罪になるんではないかと思っておりまして、対処の方法がないとなりますと、もう
一つの方もお答えいただきたい。
今度は
法務省をかたる手口でございますが、お手元の
資料を御覧いただきます。お配りしましたのが実際に発送されているはがきの例文でございます。
被害は現実的に起きておりまして、お手元の
資料の四角で囲んでいるところに、
法務省管轄支局、
国民訴訟お客様管理
センター、
法務省にこんなお客様なんという言葉を使う
センターはございませんが、既に大量のはがきが発送されている
現状で、はがきのコピーでございます、これは、本日のものは。表題、消費料金に関する
訴訟最終告知のお知らせとなっていまして、契約不履行なのでお金を払わなければ原告側の主張が全面的に支持されて預金差押えになりますと。はがきは
架空請求になりますので、
平成二十九年のこの
架空請求振り込め詐欺の認知件数というのになります。これが五千七百五十三件。
下を見ますと、これこれの電話番号が
法務省の担当でございますと電話番号まで書いてあります。弁護士紹介料としてお金を振り込んでください、身に覚えがないんだったら振り込んでくださいと。電話の先に、弁護士役、警察官役、何役という役割分担が決まった俳優の人たちが雇われているそうでございまして、入れ替わり立ち替わりこれが出てきて、だんだんだんだん本当の話かなと思わせるようになってしまう。一旦電話を切って、さあと思って掛け直すと、これが長い間話し中になっていたりする。そういう方々が気を取り直して
法務省の
広報に掛けますと、とんでもない、詐欺でございますというふうになると。
で、ああ、よかったと、やっぱりそうだったのかとなる人はいいんですけれども、五千何件も認知件数があるわけで、もし私なんかだったら、どうしてこれを
法務省がこのままにして放っておくんですかというような、私個人ですけど、こんな怒りを覚えると思うんですね。
ここで、
法務大臣に、これはお伺いじゃなくて是非お願いをしたいことなんですが、直ちに
国民に対して
大臣自らがアナウンスをして防止をしていただきたいと私思っておりまして、
法務省の信用に関わる問題でございますので、是非
大臣がテレビに出て、おととい、
民法の十八歳のことで出ていらっしゃいまして、私も拝見しましたが、ああいうことで
大臣は出ていらっしゃることに対して、
国民は非常に大きな信用と信頼を持ちますので、こうしたうそのはがきにだまされないようにということで、某NHKみたいなテレビのニュースのところに出てきて警告をしていただくということはこれから可能でしょうか。お考え、お聞かせください。