○有田芳生君 だから困るんですよ。ヘイトスピーチ解消法ができたじゃないですか。そして、
法務省は三つの典型例作っているじゃないですか、具体例まで、指針を出していますよ。
法務省がそういうものを出していて何で警察庁分からないんですか。これ言っても意味ないから、だから困るんですよ。
いい法律ができつつあって、できた、
問題点ある、だけど警察庁だって当時通達出してくださっているのに、警察官の皆さんに対して、
法務省はこういうことが三類型として、侮辱であるとか排除することを扇動するとか危害を与える旨の言動であるとか、はっきりしているじゃないですか。そういうことを警察官に示してくれないから現場では、私たちが抗議に行ったって、おまえらがいるから騒ぎになるなんて、どっちを守っているかという話なんですよ。
今日はそのテーマじゃないからもうやめますけれども、海外からみんな来たところに、銀座でも浅草でも大阪でも京都でも、いまだ続いている。警察官がデモをやる人たちよりも二倍、三倍も多い。それを見た
外国人は、警察官が制服を着て差別のデモをどうしてやっているんですかと。これ、国連の人種差別撤廃
委員会、二〇一四年、今から四年前もきつく注意されたことなんですよ。変わっていないんですよ。だから、そんな
認識じゃヘイトスピーチなくなっていきませんよ。
しかも、右派系市民
団体によるデモだけじゃなくて、街宣
活動、通告していない街宣
活動というのが増えている。しかも、内容というのは、ヘイトスピーチが減っているかといえば、全く同じですよ。じゃ、一体何の法律なの、そう思わざるを得ない現実があるんです。
だけど、今日の一番問題にしなければいけないのは、デモは少し減っているかも分からない、参加者も減ってきているかも分からない、だけど、街宣
活動勝手にやるのはほとんど変わっていない、言っていることも一緒。だけど、それよりもそれよりも何よりも問題なのは、ネット上のヘイトスピーチ、すさまじいものがあるんですよ。
今日、私はそれをここで言葉にしてはいけないと思ったから、
委員の皆さんには見ていただきたいと思いましたから資料としてネット上のヘイトスピーチという、これ、ごくごくごくごく、何百分の一、何千分の一、引用しただけですよ。これ見てください。こういう書き込みが、十五歳の少年、特定個人にずっと続いているんですよ。十五歳ですよ。それを見るんですよ、本人は、家族は。その人たちの思い、私も十分には分かっておりません、いかほどのものか。別のこういう個人攻撃を受けた、つまりネット上では、マイノリティーであるという、それのみでもっていまだ特定個人への攻撃というのはずっと何年も何年も続いているんです。電車に乗るのも怖い、家出てから後ろ誰かいるんじゃないかと怖い、いろんなことがあるんです、細かくは言いませんけれども。だから、これをどうするか。取りあえず新しい道を開きましょうよ。
擁護
局長、ネット上のヘイトスピーチ、障害者の方々、被差別部落の方々へのネット上の書き込みというのはひどいものが今でも、この
委員会でもう三年、四年前から言っていても削除されない、そういう現実がある。これ、どうするんですか。解消法があったってひどくなるばかりですよ、特定個人について。
現状と
課題、擁護
局長、いかがですか。