○
高木かおり君
日本維新の会の
高木かおりでございます。
加計問題やそれから
日大の
アメフト問題等、社会に関心の高い
教育を取り巻く問題、こういったものが多々ございます。一言だけ、この
日大の
アメフトの事件について申し上げたいなというふうに思います。
今日も朝から
先生方から、
日大の
アメフト事件には
お話がございました。私もいまだにこの体育会特有の、ハラスメントで人は成長するんだというような、そんな気質がこの
日大にあることに本当に驚きました。
精神的に追い込まれて、壮絶なハラスメントを乗り越えてこそ強い
プレーヤーが誕生する、そういった指導論というのはもう本当に今すぐ捨てていただきたいというふうに思います。体質の改善に全力を挙げていただきたい、そして、
スポーツ庁は二度とこういったことが起こらないように
関係各機関に周知徹底をしていただきたいと申し上げまして、
質問に入らせていただきたいと思います。
先日、デジタル教科書の
質疑、議論をさせていただきました。学校現場ではICT化がどんどん進んでいくということで、あらゆる分野で人工知能が活用されていくという、こういった
時代が来ていると。この
AI時代に求められる能力というのはどんなものなのか、また、これからそれを測るための
大学の入試制度、それからそれに連動させて学校現場ではどうなっていくのか、こういったテーマについて今日は御
質問をさせていただきたいと思います。
今日、資料を一枚お配りさせていただいているんですけれども、その資料見ていただきたいんですけど、これはある学校の国語の入試問題です。
内容を簡単に
説明をさせていただきますと、大手百貨店の二つの支店で行ったカニ弁当の販売実績について、それぞれの支店の売行きを示したグラフを基に販売
部長が社長に結果を報告しているシーンが描かれているんですね。そして、片方の社員を評価する
部長に対して、それを否定する社長の
考えをグラフから読み取りなさいというのがこの問題の趣旨でございます。今年一部で非常に話題になった問題なんですけれども、実はこれ中学入試で、つまり小学校六年生の子供がこの問題を解いているわけなんです。小学校六年生に会社での上司と部下の会話を題材にしているというのが私はすごく驚いたんですけれども、やはりこうした
思考力や判断力を必要とする
大学入試改革、こういったところに取り入れようとしている、こういったことに近いんじゃないかなというふうに思うわけですね。中学入試ももう既に
大学新入試制度の影響が出ているという
一つの例なのかなというふうに思いました。
これまでの入試は、知識偏重型の側面が大変強くて、いかに人よりも多くの知識を有しているかということが焦点だったかと思います。しかしながら、複雑にグローバル化して社会を生き抜くためには、こういった
思考力や判断力、また表現力、こういったこれまでの入試では計り知れない、こういった能力を高めていかなければならないのかなと、そのための
大学入試改革なのかなというふうに思うわけです。
大学入試が変われば、小学校、中学校、高校の授業の
内容も連動して変わっていく、今回のように中学入試も激変していくということだというふうに思います。この問題を出したのは、実は私立の最難関校である開成中学校であったということで、中学受験に携わる塾の
関係者の
方々なんか大きなインパクトがあったのかなというふうに思います。
この問題取り上げましたのは、実は私の娘がちょうど小学校六年生で、今中学一年生、公立の学校に通っております。また、長女は今高校二年生で、ちょうど
大学入試改革のはざまの年代なんですね。浪人しちゃうと新しい入試制度で受けないといけないということで、大変我が家では関心のあるテーマなんでございますが。
林大臣にとってはこの開成中学の入試問題は簡単だったのかなと思いますけれども、小学校六年生でこの問題にきちんと解答して、その後、中学校、高校、六年間これを学んでくる
子供たちが受験をしていくわけです。
この開成中学はもちろん
日本の中でもトップ校ではありますけれども、新しい
大学入試制度、どのような能力を求めているんでしょうか、お聞かせください。