○
高木かおり君 その
調査をしていただきながら、厳しいと思われるような
大学には
対応の方もしていただいているという今御答弁をいただきました。
やはり、まず組織の
改革ですとか財務健全化に取り組むということは非常に大事だと思っています。経営
改善には、理事長や経営者
たちの研修の場、こういったものもこういうふうな厳しい状態の
大学には
必要なんじゃないかなと思います。
また、改めて、
大学経営に関する
知識、必ずしも理事長さんであるとか経営者の方々が精通しているというわけではないのではないかというふうに思います。こういった部分の
大学経営に関する
知識を学ぶ、そういった中枢部分又はその中枢部分の人材の入替え等、そういったことも
必要なんじゃないかと、こういったところも
文科省の方からもアドバイス等を行っていただければなというふうに思うわけです。
必ずしも、厳しいからといって撤退するというのが唯一の解決策とは言ってはおりませんけれども、やはり人口減少に伴いまして
大学の進学者も減ってきていることは現実でございます。厳しい
環境の中でも、ただ着実に成長を続けている
大学もありますし、
生徒の募集や教職員の取りまとめにさえ苦労している
大学、様々今ございます。けれども、一番、
生徒の
教育に支障が来す、こういったことがあってはならないと。どのような
大学が
必要とされているのか、当事者である私学はもちろんですけれども、国も一緒に
是非とも考えていっていただければというふうに思っております。
〔理事大野泰正君退席、
委員長着席〕
それでは、続きまして、次の
質問に入らせていただきますけれども、ちょうど一月前に大阪府立
大学、私の地元ですけれども、大阪府立
大学と大阪市立
大学の両理事長が会見をしまして、
運営法人が公立
大学法人大阪として二〇一九年四月に統合、発足することになったことを明らかにしました。
なかなか難しいと言われている
大学の統合が実現することになれば、この
大学、学生数は約一万六千人、公立
大学でも
全国最大規模となるわけです。両
大学、新
大学の将来像として、
教育、
研究、
地域貢献の三つの機能の維持や向上のほかに、行政と
連携をしていって、高齢化や貧困格差、また短い健康寿命等、都市問題の解決に取り組むような都市型シンクタンクの機能、それから企業との
連携を深めて産業競争力の
強化を図る、こういった
イメージを描いております。
先日の
委員会のときにも御紹介をさせていただきました大阪市立水都国際
中学校・
高等学校とも重なるんですけれども、大阪という
地域性、産学
連携を視野に入れた
大学の統合ですので、私も大変期待を持って見ているわけです。
実は、昨年の十二月に、この
委員会におきまして、林
大臣と国立
大学の
連携、統合について議論をさせていただきました。その際に、
大臣も、国立
大学については、
社会改革のエンジンとして、それぞれの強み、特色を最大限に生かして、自ら
改善し
発展することを通じて高い付加価値を生み出すということが求められているとおっしゃっておられました。
国立
大学だけでなく、やはり、公立
大学も私立
大学も今同じ状況にあると思います。
先日、また松沢
委員からも御
質問をされておられたかと思いますが、中教審が検討を始めている新しい
大学再編制度。これは、
大臣は、
地域の方と一緒になって、この
地域においてどういう将来像なのか、どういう交流をしていくのかという議論をするプラットフォーム、こういった
役割、また、
地域に
必要な
大学等の
強化が図られて、多様性の
確保、
大学等の強みの
確保、こういったものにつながると、大変
地域とのつながりを重要視されていたようにお伺いしておりました。
今回の
連携はまさに
地域における
大学の
役割を考えていこうと、こういった方向性なのでしょうか。地方に
大学を、質の高い高等
教育機関を残すことについて、
大臣のお考えを
是非ともお聞かせください。