○小川勝也君 私のところにいわゆる魚の胃袋の中にかなり大きなプラスチックが含まれていたという写真があるわけでありますけれども、一説によると、いろんな食べ方はありますけれども、内臓は取り除いて食べるのでいいじゃないかということもございますけれども、例えば目刺し、あるいはシシャモ、あるいはシラスなどはそのまま食べるわけでありますので、健康的にどうなのか、少しはいろいろ調べていただく必要性があるのではないかなというふうに思っています。
何よりも、やはり海に何でも投棄をするという我々のこの暮らしは改めるべき必要があるのではないかなというふうに思っているところであります。この
委員会でも様々な
議論をさせていただいていますけれども、我々は便利な暮らしをするためにいろんなものを犠牲にしています。そして、世界の潮流や我が国の政府の流れによりまして、お金を稼ぐためであればいろんなものを犠牲にしていいという流れがはびこっているわけであります。持続可能、これは成長やもうけよりも大事な言葉だと私は信じておりますので、もっともっと
一つしかない地球を大事にしていくという心を我々は共有すべきではないかなというふうに思っています。
次に、ネオニコチノイド系農薬を中心に、食の安心、安全、有機
農業について
質問をさせていただきたいと
思います。
様々この
委員会でも
議論をさせていただいてまいりました。私もライフワークの
一つとしてネオニコ問題取り上げております。隣の同僚であります川田
委員も、先日
質問をさせていただきました。同じく同僚であります徳永
委員もグリホサートについて
質問をされました。
今日、私は資料を
一つ配らせていただいております。問題
発言になるかもしれませんけれども、忌憚のない意見を言わせていただきたいというふうに
思います。
様々な要因があって、私
たちの国には広義で言う発達障害の子供
たちが増えています。様々な呼び名がありますので一緒くたにはできません。ADHD、LD、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム、いろいろあります。それから、この中には当然含まれておりませんけれども、関連として、目まい、それからうつ、あるいはアルツハイマー、アレルギー、アトピー、いろいろな現象が増えています。それで、一九九〇年代に初めて我が国でネオニコチノイド系農薬が使われて、そして今回、二〇一五年からのこのグラフであります。
その前の農薬は良かったのかといいますと、有機リン系の農薬、その前の塩素系、かなりどの農薬も人体に大変影響が多いというふうに言われてきた歴史であります。それで、ネオニコチノイド系農薬は有機リン系農薬よりはいいだろうということで使われるようになりました。少しで効果が
発揮されるので余計いいだろうということで、今はどんどん使われているようであります。
様々な問題がある中で、この研究者は余り多いとは言えません。私もかつてダイオキシン
法案に関わり、その後、
環境ホルモンについても
環境委員会を中心に様々
質問をさせていただきました。実は、世界ではまだ
環境ホルモンは重要なファクターになっておりますけれども、
日本では余り騒がれなくなりました。これはなぜかといいますと、国がどの研究開発分野に予算を付けるかということに、
環境ホルモンは芳しくないということで、採択されにくい
状況になっているというふうに言う学者の方もおられます。
そして、このネオニコチノイド系農薬と人への被害ということについてもなかなか研究論文がないわけでありますけれども、先日、川田さんからもお話がありました黒田洋一郎先生、そして奥様の黒田純子先生の論文なども引用して
議論をさせていただきたいというふうに
思います。
それで、まずは、農薬はこれは大丈夫ですよということで検査をするわけでありますけれども、決定的に申し上げなければならないのは、神経毒性についての検査が不十分であるということであります。ですので、申し上げましたように、急性毒性とかはクリアしているかもしれませんけれども、神経毒性の検査が足りないということであります。
この間、私
たちの国は、農薬由来、そして生活、あるいは
環境ホルモン、様々な暴露を受けているわけでありますけれども、実は二〇一一年に
環境省が調べてくれたようであります。どの分野で調べてくれたかといいますと、POPs、これ大変なじみのない言葉でありますけれども、難分解性、高蓄積性、長距離移動性、有害性を持つ物質について、例えばダイオキシン、PCB、カドミウム、ヒ素、鉛、水銀などの有害重金属、有機リン系、ピレスロイド系などの農薬、そしてフタル酸エステルや
環境ホルモンのビスフェノールAなどを調べて公開してくれました。
二〇一一年のこの
調査について、簡潔にお知らせいただければと
思います。