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田名部匡代君 国民民主党・新緑風会の
田名部匡代でございます。よろしく
お願いいたします。
今日は十五分という短い時間であります。いつも余計なことをべらべら話して
質問通告したことをやり切れないという
状況ですので、今日はしっかりと進めさせていただきたいと思います。
申し上げるまでもなく、国土の三分の二が
森林に覆われている我が国であります。まさにその
森林、多面的な機能を持つ
森林から多くの私
たちは恵みをいただいている、恩恵がもたらされているという
状況だと思います。まさに、今後も、
森林の持つ多面的機能の維持そして向上というものを図りつつ、
資源の循環利用というものを図っていかなければなりませんし、間伐や路網
整備、主伐後の確実な再
造林、こういったものを含めて持続的な
林業を確立していくということが大事だと思っています。
加えて、地域材の安定
供給の体制、これらを構築すること、そして新たな
木材需要の創出、先ほど
平野委員の方からもお話がありました、
需要の創出というだけではなくて、これと併せて
需要の調整ということも必要になるのかもしれません。こういったことにも努力をしていただきたいというふうに思いますが、これらが重要だと考えています。また、低迷する
国内林業を活性化をして山村でしっかりと雇用をつくっていく、こういったことも重要であります。
私も、この
法案が適切な
森林整備が行われる新たな一歩であってほしいという思いも持っていますし、また、
現場の方からも、法の理念には期待はするなどという期待の声があるのもこれは事実であります。しかしながら、一方で、
市町村に新たな、本当に非常に重い、そして広い業務というものが発生することへの懸念、そしてまた、集積、
集約化を図ることによって小規模な
事業者が切り捨てられていくのではないかといった不安の声も聞こえておりまして、これに対して私自身も懸念をしています。
森林・
林業の関係者の方にしっかりとその声を聞かせていただくこと、
大臣始め、その耳を傾けていただくことというのは重要だと考えていますが、これ、二〇一八年五月十一日の
日本農業新聞、ここでもう既に横道にそれるわけですけれど、ここでは、まさに全国
森林組合連合会の方から、これまでは政策立案過程で
林野庁から意見聴取されてきたが、今回は意見を聞かれず、中身が分かったのは国会審議直前だったと、パブリックコメントもなく、林政審議会で同庁が一度
説明をしただけで国会に提案される、丁寧な議論を欠いた不透明さ、唐突さに違和感を抱く声も複数から上がっているということでありました。
まあ最近、
農林水産省の提出する
法案ではそういうことが多いんじゃないかなと思うんです。これ何でかなというと、やっぱり、しつこいようですけれども、規制改革推進
会議なんですね。
現場の
状況が分からない、
現場の声も聞いていない、まさにそういうところがいきなり言ってきたことをやらなきゃならないから、丁寧な議論をしないで
法案作って出してくるというような
状況になっているのではないかと思います。これ言い始めればこれで十五分終わるのでもう今日はやめますけれども、先ほど
平野委員の方からもありました、
森林組合のことについて。
大臣、通告しておりませんけれども、いつも通告なしの
質問にも
大臣は誠実に御答弁いただいておりますので、お聞かせをいただきたいと思います。
森林組合がこれまで果たしてきた役割、そのことに対する評価、そして今後期待すること、これらについて
大臣のお考えをというか御所見をお聞かせいただきたいと思います。