○森ゆうこ君 希望の会、自由党の森ゆうこでございます。
私は、ただいま議題となりました
水産加工業施設改良資金融通臨時措置法の一部を改正する
法律案に賛成の立場で討論いたします。
本法案については、水産加工業をめぐる厳しい
状況を鑑みるとともに、東
日本大
震災からの復興に大変な御苦労をされている水産加工業者を
支援する立場から賛成するものであります。
しかしながら、今、当参議院
農林水産委員会で、そして参議院、さらには立法府全体において、審議を行うその大前提が完全に崩れています。記録がない、記憶がない、確認できない、これは、この一年余り、世界で最も有能であり、真面目に全国民のために奉仕する公僕として尊敬されてきた
我が国の官僚たちによって繰り返し発言されてきたフレーズです。記録のない行政などありません。結局、財務省による歴史的な公文書の改ざんが発覚し、議会制民主主義が破壊され、この国がひっくり返っているような
状況であります。当
農林水産委員会でも、記録がない、記憶がない、確認できない、同じフレーズが繰り返されました。
五十二年ぶりにただ一校だけ新設される獣医学部、これが安倍総理の腹心の友、運営する加計学園に決まった。財務省の記録の改ざんが発覚した事ここに至ってもなお、当
委員会において自由民主党の理事は、国家戦略特区ワーキンググループ八田達夫座長の当
委員会への参考人招致に反対をし続けるだけではなく、この問題は
農林水産委員会ではなくほかの
委員会へ行って行えという暴言を吐きました。獣医師法、獣医療法を所管するのは
農林水産省です。当
委員会こそ、加計学園問題について審議しなければなりません。自由民主党の理事の発言は
質問権の侵害であり、断固抗議をいたします。
今日の審議でも、もし
農林水産省が提出した資料やデータが捏造されたものであり、そして答弁が虚偽であれば、全く何の意味も持たないものになってしまいます。先日の自由民主党大会で、書いて消せるマグネットシートが配付されました。書いて消せる。権力者の意のままに歴史的公文書が書いて消せるなら、それはまさしくファシズムであります。
安倍昭恵総理夫人が名誉校長を務めていた森友学園に国有地がただ同然で払い下げられた森友事件、アッキード事件によって、とうとう歴史的公文書が改ざんされ、痛ましい犠牲者まで出してしまったにもかかわらず、安倍総理は地位に恋々として
責任を取ろうとしておりません。
このことに対し強く抗議をし、そして今、議会制民主主義が
再生されない限り、この
委員会でも審議を行うこと、これはできないということを申し上げて、私の討論といたします。