○田村智子君 違いますよ、これは
総理に関することなんですよ。ここまでコメントしないということになりますと、やっぱり面会はなかったとする
説明こそが
総理の
答弁を受けての虚偽の
説明だから事細かに事情を
説明されたら困ると、こういうことではないのかと思わざるを得なくなってくるわけですよ。
愛媛県が文書を参議院に提出したのは五月二十一日です。加計学園はこのときも沈黙しました。ずっと一貫して沈黙しているんです。ところが、五月二十五日の予算
委員会で安倍
総理がこの二月二十五日の加計理事長との面会を否定した途端に、沈黙していた加計学園が突然、実際にはなかった面会を引き合いに出したというコメントを出しました。この引き合いに出すというのもおかしいんですよね。普通引き合いに出すというのは、二月二十五日じゃなくて別の日に面会があったことを引き合いに出しちゃったとか、
総理じゃないけど別の人に会ったのを引き合いに出しちゃったというときに使うのが引き合いに出すですよ。非常に不可思議なコメントなんです、これ。教育機関が出すコメントとして、引き合いに出すという言葉の使い方も分からない、こんなこともあり得ないというふうに思うんですね。
そうすると、面会はなかったのに虚偽の報告をしたとは言いたくない、加計学園のこの苦しい立場、かいま見るようなコメントだと言わざるを得ません。実際、渡邉
事務局長、三十一日の謝罪後、記者からいろいろ問われて、うそをついたのかと言われて、うそでしたということは明言できずに、もごもごもごってなるわけですよ。ここも非常に
説明おかしいんです。しかも、二〇一五年三月三日に、思い付きで、
総理と理事長との面会、こういうことを言っちゃった、この
事務局長の
説明はつじつまが合いません。
今日、資料をお配りしました。これは、愛媛県の文書で示された加計学園等の動きを時系列でまとめてみたものです。二月十二日に加計学園、愛媛県、今治市の意見交換会が行われます。ここで、安倍
総理と同学園理事長との面談が実現しない中、まずは副官房長官にお会いするという、こういう運びになるんですね。だから、もうこのときから面談をセットしようとしているということが報告されているんです、二月十二日。また、その思い付きで言っちゃったと言っている三月三日、これは、そもそも学園が県に対して二月二十五日の
総理と理事長の面談結果を報告したいと言って、その報告をするために行われたものです。さらに、三月十五日、加計学園と今治市の
協議が行われていることが分かります。ここでも、二月二十五日の
総理と理事長の面談について加計学園は述べているんです。そして、この面談のときに、
総理にこういう資料を示したんだと。そのとき示した資料の一部を文部科学省が獣医学部教育の改善・充実に関する
調査研究協力者
会議の
委員に渡して何らかの
回答を求めているということも、加計学園は報告をしているんですよ。これ、思い付きで言っちゃったという
説明は全然成り立ちません、一連の文書を見たときに。
二月二十五日に加計理事長と
総理の面談はあった、あったことをなかったことにしようとしている、そうとしか読めないんですけれども、官房長官、いかがですか。