○西田実仁君 ところが、そうした厳格な規定が置かれました中古自動車の販売ですけれども、
フリマアプリ等で
インターネット上で自由に
売買されています。ある
フリマアプリのホームページには、国内自動車本体の買取り、売るなら○○へ、商品は八千点以上あります、特に人気の商品はといって、もう写真で幾らと値段が貼ってあって、もう自由に
売買、個人間
取引ですけれども、されているわけですね。
もちろん、この
フリマアプリ等は個人間で直接に物を
売買する場を提供しているだけで、しかも競りでもないということで、いわゆる法に規定された
古物競りあっせん業者ではなくて、
法規制の
対象外ということは理解をいたします。しかし、同じ中古車の
取引、普通の
古物に加えて、
法令でその管理者を一人置かなきゃいけない、三年以上の経験者、しかも講習もしなければならないという。単に、
盗品で扱わないようにという、
本人確認のみならず、そうした改造等が起きない、改造等が起きて整備不具合のものが公道を走らないようにするという安全上のことも恐らく加味してそうした厳しい
規制に置かれていると思う。
その中古車が今、そうしたことを別に、単に個人間
売買でネット上で
売買されるということに、私はどうしても解せない面が正直言ってあります。普通の
古物とは違う扱いをしているわけですからね、その自動車については。危険性がある、あ
るいは
盗品が増えたという
実態もあるのかもしれません。そういう問題意識からしますと、私は、一方には厳格な
本人確認や管理者講習の
義務付けがされているのに他方には
法規制の
対象外で何ら防犯上のコストは負わないと、同じ中古自動車でありながらということに大変に矛盾を感じます。
この中古自動車販売についてはJUという団体が特に有名ですけれども、そこでは、例えばJU適正販売店という独自の認定
制度まで設けていて、やはり車というものは走る凶器にもなり得るわけだから、きちんと整備したところで適正な販売をしなければいけないというところまで自己
規制もしているわけです。しかし、一方では個人間
取引で、ネット上で写真だけで
売買しているんです。それは個人責任かもしれないけれども、公道を走るわけですから、これは私はいかがなものかというように
思います。
有識者会議の
報告等ではこうした、今も出ましたけれども、
本人確認等について
自主規制をして、それを見守るんだという姿勢だと
思います。しかし、じゃ、何を見守るのかということを私はここで問いたいというふうに
思います。
例えば、じゃ、この
フリマアプリの
運営業者が自己
規制するというんでしょうけれども、この
本人確認、それをやるように
自主規制を見守っていくという先ほど話がありました。しかし、中古自動車に関しましては、自動車等に関しましては、それだけじゃ足らない
規制を掛けているわけですから、管理者を置けとか、三年以上の経験者の管理者を置けとか、あ
るいは講習を受けろとか、こういうふうに言っている。じゃ、それもそういう
自主規制をやらせるんですかと、そういうことも見ているんですかと。
本人確認、あ
るいは
古物台帳の保存管理三年なのか、あ
るいは自動車の改造等を判定するための知識や
技術を習得する管理者講習も
義務付けるのか。自主的な
取組と一言でおっしゃいますけれども、そこはどう見守っていくのか、これを是非お答えいただきたいと
思います。