○山本太郎君 結局、まともに
保育園やろうと思ったら、今の国の配置基準とかじゃ
保育の質も園児の安全面も職員の労働環境もまともにできないという話なんじゃないですか。
だから、国から給付されたお金が入ってきたら、職員を、まず人を増やさなきゃという話になっちゃうと、そちらに振り分けざるを得ない。よって、元々働いている
保育士の賃金に回ってくるまでにはやっぱりその額が減ってしまう、そういうおそれもあるんじゃないですかね。
この
状況を分かっていながら、給料上がりました。でも、分かっていない。何となくこういうことが
原因じゃないかということはお答えになったけれども、それが確実かどうかは分からないわけですよね。そういうことを調べた方がいいんじゃないですか。じゃなかったら、給料上がりましたなんてとてもじゃないけど言える状態じゃないと思うんですね。
衆議院解散までやったんですよ、
少子化が国難だと言って。今日の
先生方の
お話それぞれにありましたけれども、抜本的な改善ないじゃないかって話なんですよ。場当たり的と言うんじゃないの、こういうの。
少子化問題を国難と利用して、
衆議院解散を政争の道具に使ったと言われても仕方ないですよ、これ。国難なんでしょうって、どうして
衆議院わざわざ解散するの、こんなのって。今までの
待機児童問題から一歩進んだからいいじゃないかって、そんな話じゃないんですよって。一歩進めるんだったら別に解散しなくてもよかったでしょうって。
大きく変えるために国民に信を問うたんじゃないんですか。にもかかわらず、解散後に出された
内容がこの程度じゃ、
お話にならない。余りにも国民をばかにした話。
だって、
少子化対策、本気でこれ解決しようという気概が見えないじゃないですか。
衆議院を解散しなきゃならないほど
少子化が国難と大胆アピールしておきながら、選挙が終わり、
施策として発表される中身には大胆さも全くない。恐らく、
少子化問題を解決するにはどうしたらいいのかという
部分において、基礎的な
部分においても、かなり大きな隔たり、抜け落ち、あるんじゃないでしょうか。今日はその隔たりをできる限り埋めて、
少子化打破に資する対策を提案させていただきたいと
思います。
では、本気で
少子化を根本から解決するにはどうしたらいいんですかということなんですよね。まず、
子供は欲しいけれども治療などが必要なんですという方々には、もちろん国が治療費などの後押しなどフォローが必要なことは当然とします。その上で、
子供を持つ持たない、それを望む望まないは個人の自由です。しかし、国家戦略として持続可能な国をつくるためには、
少子化、これ大問題ですよね。多くの方が、望めば自分の家族を持てるんだ、持つんだと考えられるようなバックアップ体制を準備する必要があると思うんです。
少子化を克服するためには、出生率を上げる必要がある。ざっくりと考えられるのは二つ。一、既にお子さんをお持ちの
家庭に更に
子供をつくりやすくする
施策。
子ども・
子育て法案は、この一に関する
法案だと思うんですね、足りている足りていないは別にして。二、まだ
子供を持たない人々に
子供をつくりやすくする
施策。
少子化国難解散後、
少子化対策に資する
施策としてつくられたものは何ですか、
内閣府に問い合わせました。
内容を見ました。
少子化社会対策白書にある
事業の一覧を見ると、たくさんの
事業があるの分かるんですよ、予算も結構付いていてね。その多くが、既に
子供がいる方々に対する環境
整備的なものが多くを占めていると。その中で、収入が少なく自分一人生きるだけで精いっぱい、
子供なんてつくれませんという人
たちに対する
施策はほとんどないんですよ。つまり、先ほどの二に該当する人々への
施策。
確かに、若い年齢での結婚、出産の希望が実現できる環境を
整備すると称して少しは役に立つかなと思えるものは、ぱっと見た感じあったんです、三つぐらい。わかものハローワーク等における若年者等への
支援に必要な経費、非正規
雇用の労働者のキャリアアップ
事業の
実施、結婚
支援者等による連携会議の開催等経費、この三つぐらいですかね。
施策の中には男女の働き方改革を進める、長時間労働を是正するなどもあり、大変重要なんですけれども、
少子化問題を改善、解決するために必要な両輪の片側である、まだ
子供を持たない人々への
施策が圧倒的に足りていない。収入の少ない若年層を含む人々も家族をつくれるようにならなきゃ国難突破できないですよね。
このような若年層には、具体的に経済的なサポートが必要かと
思いますけれども、そこに予算充てられていない。
子供つくるのはぜいたく、そうされている多くの人々の生活を底上げすることなくして、
少子化対策などで国難突破など無理です。もっと大胆な
施策、どうして打てないんですかって聞きたいんですけど、やっぱりこれ財源というところが、
大臣、問題になってくると
思いますか。