○副
大臣(奥野
信亮君) 私は学校時代に
統計学を専攻しているものですから、かなり詳しいですから、杉尾さんが今おっしゃっていることはかなり正しい
部分があると思います。
しかしながら、この
統計法の
改正というのは、今日の議論を通じて
皆さんお分かりであろうと思いますけれども、質の高い
情報をしっかり集めて、そして正しく読んでというのがあるはずなんです。正しく読んで、なおかつ
国民に提示した上で
国民に慣れ親しんでいただくということが今回の
法改正の目的なわけでありまして、これだけちゃんとやれば、今問題点と言われたやつは変わってくると思います。だから、分散型とかそういうことを含めて、やっぱりいい人材で能率よく、そしてしっかりした読みを加えた上で
国民に結果を提示する、これが一番大事なことだろうと思います。
そうすると、やはりそれを支える人材というのは、今回の御
指摘のとおり、質の高い、仕事の能率のいい人、そういった
人たちを集めていきながら
国民に
データを提示していくということが一番大事なことだろうと思います。
このため、私どもでは、
統計改革の一環として、四月に
政府全体を通じた
統計人材の確保・育成方針を
作成したところでありまして、今後、この方針にのっとって、計画的な採用、OJTや研修を通じた能力開発、外部専門家との交流を通じて、各府省における戦略的、重点的な
統計人材の確保、育成を進めていくこととしております。
また、
政府の
統計部門ではこれまで生産性を上げて効率化を追求する中で職員数が減少してきましたけれども、やはり少数精鋭で効率的に仕事をするということも大事な要素ですから、これも我々としては考えているところであります。特に、職員数が外国と比べて少ないというのは御
指摘のとおりなんですけれども、我が国は公的部門の職員数が全体として少なくて、そして
統計調査の実施方法なども国によって異なるため、各国の職員数を単純に比較するということは難しいのではないかと思います。
そんな職員数については、今回の
統計改革を実現して
統計行政の諸課題を解決するためのリソースは適切に確保する必要がありまして、この三月に閣議決定された
公的統計基本計画において
統計改革の実現に必要な
統計リソースを計画的に確保する旨明記したところでありまして、平成三十年度には、定員としては各府省全体で百三人の増員を確保したところでもあります。
ただ、肝は、私は、
データを集めるのは誰でもできるんです。だけど、それを正しく読むというのが一番大事なことだということを強調しておきたいと思います。