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太田房江君 よろしくお願いいたします。
大阪のメーンストリートは御堂筋というところですけれども、今タワーマンションがどんどん増えておりまして、そして保育園や幼稚園も足りないと、こういう
状況になっているんです。都心に
人口が戻るということは決して悪いことではございませんけれども、よく調べてみると、そのタワーマンションが建っている地は以前は企業の本社であったと、こういうこともよく聞かれるんです、本当に。
どうか、
地方創生を本気で進めるというためには、やはり東京の中枢機能を一段一段受けていく中枢都市というのがやはり私は地方に、地方圏に必要であるという
考え方、しっかり出していただいて、この税制についても見直しの機運を高めていただきたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
そしてまた、大阪は中小企業の町でもございます。小さな企業、小さなお店、そして市場や商店街が頑張って大阪の経済を支えてまいりました。そこで、
平成三十年度に創設をされました固定資産税の
特例措置について伺います。
恐らく、私はこの中では少数派だと思いますけれども、是非ともこの
特例措置を活用して地方の元気を高めてもらいたいと、こう思っている一人でございます。
平成三十年度の税制
改正は、このほかにも
事業承継税制の抜本的拡充など、生産性革命ですとか人づくり革命と言われる時代づくりにふさわしい新しい税制が幾つか創設をされました。私は、本年度の税制は
人口減少時代に適合した大転換を税制上一定実現できたものというふうに評価をさせていただいております。
この固定資産税の
特例措置は、皆様御承知のような
内容でございますけれども、実は先週十三日に中小企業庁から発表がございまして、全国で千五百近い
市区町村が先端設備等導入計画というのを策定して固定資産税をゼロとしたいという意向を示されたと聞いております。千七百四十一団体のうちの千四百九十二団体がこの
特例措置を使いたいということで手を挙げたと、こういう段階でございます。
私は、
自治体間に良い意味での競争原理が働いて、地域の中小企業の生産性向上を牽引することになるというふうに期待をいたしておりますけれども、従前にございました償却資産税制に対する知事会や全国
市町村会からの評価は余り高くはございませんでした。やはり固定資産税を産業行政に活用するというのはどうかというような意見ですとか、結局、固定資産税が減少しただけで
効果はなかったというような意見ですとか、どちらかというとマイナスの評価が多かったように思います。
しかし、ここに至って、私は、地方に必要な発想というのは、この
特例があるからこそ新たな投資が起こり、生産性向上を通じて売上げ増や賃金の上昇が実現し、中長期で見れば
自治体の税収増にもつながるという
考え方、こういう新しい
考え方を
自治体も取っていくことが大切になっているのではないかと、このように考えます。
現
時点で導入促進計画を作成し固定資産税をゼロとする意向を示している
自治体が千五百に達する勢いであるということを踏まえまして、
野田大臣は今回の
特例措置の活用をどのように考えておられるのか、所見をお伺い申し上げます。