○中山恭子君 希望の党、中山でございます。
順番を変更していただきまして、ありがとうございました。
森友学園案件に係る
決裁文書の
改ざん等に関する
調査報告書が提出されました。旧大蔵省で勤務した者の一人として、大層情けないとの思いがございます。ただ、まだ問題の本質は何かはっきりしておりません。今後、見極めて改善のための動きを起こしていくことが大切であると考えております。
私なりに考えておりますことを少し申し上げたいと思います。
国有財産の処理については、本来、行政府内部で問題点があるかどうか
調査、審査する
事案であり、行政組織自らが全て引き取って処理すべき問題であると考えております。行政府の中にそのような
事案をきちんと
調査し、審査し、改善する組織が不十分なのであれば、今後、行政組織自身がその改善策を打ち出してくるのが当然であると考えております。ある
意味では、これがこの問題の本質の一つであろうと思っています。
さらに、
決裁文書の
改ざんにつきましては、
国会に対するそんたくから行ったのでしょうが、
文書を書き換えたからといって何か益があるわけでもなし、隠そうとしている様子も余り見られませんし、すぐばれてしまうことですのに、なぜこのような
改ざんを行ったのか、全く
理解不能な行為です。もちろん、国の政策立案とは無縁の行為です。
官僚、そして行政府の意識改革が必要であると考えております。政府全体で、その行政組織がいかにあるのか、行政府の在り方について明確な概念が欠けているのかもしれないと思っておりまして、そのための意識改革をしっかりと行っていく必要があると考えております。
さらに、今回の一連の動きから、議院内閣制における立法府と行政府の在り方について考えさせられます。立法府の行政に対する監視機能は必要ですが、政治家ではなく、行政組織の一般
職員を呼び出して、ちょっと語弊があるかもしれませんが、つるし上げるような行為は、立法府のおごりを見る思いがいたします。これも行政府自体が明確な概念を持っていないからであろうと思っておりまして、このような幾つかの問題点について、行政組織、行政府自らが検証するだけではなく、今後どのようにあるべきかについてしっかりとした
考え方、概念を打ち出していく必要があると考えております。
いずれにいたしましても、
財務省自体は深く反省し、
国民のために国の
財政を総合的に管理運営する組織として、活力ある経済、豊かな社会を実現するために誠心誠意邁進してほしいと願っております。
今日、最後の
質問者でございます。
麻生大臣の御所見をいま一度、くどいかもしれませんが、お願いいたします。