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国務大臣(
麻生太郎君) これは、先ほどどなたかの御質問にもありましたが、
古賀先生でしたか、税関
職員の話なんですけれ
ども、やっぱり先生、急激に、八百万ぐらいだった訪日観光数が今は二千八百八十万ということは約三・五倍ぐらいになっているということなんで、四年間でこれ。しかも、
古賀先生の地元の、港でいきますと、今、クルーズ船の発着件数というのは、昔は横浜とか神戸だったんですが、今はもう福岡が一番。一番発着件数が多いのは福岡、二番長崎、三番那覇かな、そんなものだと
思いますね。
そういった
意味では、飛行機で来ると三百人ぐらい、大きな飛行機ですけれ
ども、船って大体三千人からこの頃は五千人。その税関
職員、今までであれば三百人が、三千人と、それ一日二台も三台も着くんですから、とてもじゃない状態になっているというのが現状でありますので、それに合わせて税関が対応できているかというと、全くできていません。
したがって、金の地金の話がよく出ますけど、これは福岡がやたら多いと
思いますね。一番抜け穴が多いからですよ、目付けられているんですよ、僕はそう
思います。したがって、ついこの間まで、キロどのくらいでしたかね、地金の件数、たしか、何かえらい増えているんだろう。金の押収量でいくと、もう、かつては一年間で百三十キロだったのが、去年は六千二百キロ、めちゃくちゃですよ、これね。これ、ほとんどとは言いませんけど、抜け穴が目付けられておる。しかも、船の場合は飛行機と違って重さ制限ありませんから、これ非常にやり口としては分かりやすいんだと思っております。これ、当然のこととして、こっちは対応せざるを得ぬということになっていると思っております。
したがいまして、私
どもとしては、これ、ここのところ増やしてきて、安倍
内閣始まる前、年間三十人とかそんなものだったと
思いますが、ここのところ百人ずつ増やして、昨年から二百人単位で今増やして、急にやっておりますけれ
ども。これは現場におられたので御存じかと
思いますけど、昨日今日雇ってきたやつ、はい税関、なんかできませんから、その辺の何、パートの子供みたいなのにやらせる仕事じゃないんで、これ、しっかりした税関
職員となったらちゃんと人を見る目もなきゃいかぬし、そういったのが付きますので、これすごく簡単な職業じゃありませんから、そういった
意味では養成するまでに時間が掛かりますので、そういった
意味では、いろんな、何というの、定年になった人もある程度元気な人は別途に採用してもらって手伝ってもらったりというような形で対応させていただかざるを得ないというのが今の現状で、過剰勤務の極みみたいになっていると思っておりますので、私
どもとしては、早急にこれはきちんとやらぬと、この日本という国の魅力の大きさ、日本という国の持っている魅力というのの中の一番が、多分治安というのが一番のこの国の持っている魅力だと、一つだと思っておりますので、この治安が揺るがすということになりますと、これはもう非常に大きな国としての国益を損なうと思っておりますので、きちんと対応させていただきたいと思っております。