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大門実紀史君 そうですね。
私は、昭恵さんが何か強引に何かやったとか、そういうことで今この問題を
取り上げているわけではなくて、相手がどういうふうに思ったかとか、実はこれ、ゼロ回答、ゼロ回答というのが
総理もこの間
委員会でおっしゃっていますけど、実は私、去年の三月の
決算委員会でこの問題を
取り上げさせていただいて、そう単純ではないですよということを資料に基づいてお示ししたわけでありますけど、この間もまたゼロ回答、ゼロ回答ばかりおっしゃるので、ちょっともう一度きちっと捉えていただきたいなと、また、今現在での御
見解も
伺いたいなと思って資料を一枚用意をいたしました。これ、去年の三月末の
決算委員会、テレビで放映していただきましたけど、そのときにも申し上げたことであります。
要するに、このファクスでお答えをされたと。手元にファクスございますけれ
ども、現物ありますが、
内閣総理大臣夫人付け谷査恵子さんですね。これだけ見ると、何か断っているな、
取りあえずできないとか言っているなということをおっしゃってゼロ回答、ゼロ回答ということをおっしゃっているんですが、実は、それだけ見ると分からないんです。籠池氏が、これは
総理もこの手紙はお読みになったというふうに当時お答えになっておりますけれ
ども、菅
官房長官も全部読んだとおっしゃっていましたが、籠池さんが、
内閣総理大臣夫人付け、もうすごい字で谷査恵子様ということでお願いの手紙を出しているわけですね。これについてファクスで谷さんが答えているという、こういう形でありまして、この手紙についての答えというふうに見る必要があるんですね。そうすると全然違う輪郭が浮かび上がってまいりまして、もう分かりやすく一覧表にいたしましたけれ
ども。
籠池さんが二〇一五年十月に要望したのは、定期借地十年は短過ぎる、五十年でやってほしい、五十年にしてほしいということを確かに書いてあるんですけれ
ども、実は一番の眼目は五十年にしてくれということではなくて、この手紙にはっきり書いていますけど、
総理もお読みだと思うんですけど、早く買い取ることができないかと、これが一番なんですね。このファクスにはその
部分がなくて、長期の五十年なんてことは難しいですよということしかないのでゼロ回答だというふうにしているわけですけれ
ども、実際には、早く買い取ってほしいというのが籠池氏の要望だったわけですね。これが実は、このときは要望してすぐですからあれですけれ
ども、その半年後、二〇一六年六月二十日にはこれが実現しているわけであります。したがって、ゼロ回答ではなくて、時間差はありますけれど、籠池さんの要望に応えているわけですね。
二つ目の、もうこれも、土地の汚染等を理由に、要するに月額の負担を下げてほしい、二百万なんか払い続けられない、半分にしてくれというのが要望だったわけですね。これについても、ファクスについてはすぐできませんというようなことが書いてあるんですけど、要するにこれも、月額換算で百万円程度に、要するに今度は賃料が高い、毎月の負担が高いという要望だったんですけど、結局これも実現されているわけでございます。これは、細かい経過見ていますが、売買契約を締結して、月払の支払える額は籠池氏が払えると言った百万円以内に抑えていると、百万円程度にしたということなんですね。ですから、これも形としては、籠池さんが毎月払えない、もっと、半分にしてくれと言ったことはほぼ実現しているわけであります。
三つ目に、この工事費の立替えなんですけれ
ども、これは
平成二十七年度
予算で工事費を、ごみの撤去等を立替えした分を返してくれると言ったのに、何で二〇一六年度になると言うんだと。二〇一五年度ですね、二〇一五年度中に返還してくれると言ったじゃないかということを文句言っているわけですね、手紙では。これは確かに、二〇一五年度中、何でだと言ったんですけど、年度替わってすぐ、僅かほんの一、二か月でちゃんと
予算措置されて払われているわけでございます。二〇一六年四月六日だからすぐ払われているわけですね。
したがって、ゼロ回答ではなくて、これはどう見たって、時間差はありますよ、このファクスだけ見るとそう見えますけれ
ども、籠池氏のこの手紙を見れば、これ全部要望が実現しているということになるわけですね。ですから、それについて
安倍昭恵さんが、あ
るいは谷さんが何かその後ごりごりやったとかそういうこと言っているんじゃないですよ。ゼロ回答ではないんじゃないですかと。これ、結果的に要望実現しているわけだから、手紙の、籠池氏の要望には応えたことになっているのではないですかと。この
認識は持っていただきたいと思うんですが、
総理、いかがですか。