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2018-03-08 第196回国会 参議院 財政金融委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十年三月八日(木曜日) 午後零時十一分開会 ─────────────
委員
の
異動
三月八日 辞任
補欠選任
林
芳正
君
小川
克巳
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
長谷川
岳君 理 事 中西 祐介君 羽生田 俊君 古川 俊治君 三木 亨君 委 員 愛知 治郎君
小川
克巳
君 大家 敏志君
徳茂
雅之君 長峯 誠君 西田 昌司君 松川 るい君 宮沢 洋一君 里見 隆治君 宮崎 勝君 藤巻 健史君 藤末 健三君 渡辺 喜美君
国務大臣
財務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
金融
) )
麻生
太郎
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
越智 隆雄君
財務
副
大臣
木原 稔君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官 村井 英樹君
事務局側
常任委員会専門
員 前山 秀夫君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
財政
及び
金融等
に関する
調査
(
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
に関する 件) ─────────────
長谷川岳
1
○
委員長
(
長谷川岳
君) ただいまから
財政金融委員会
を開会いたします。 この際、申し上げます。
民進党
・
新緑風会
、
日本共産党
、
立憲民主党
及び
希望
の
党所属委員
の
出席
が得られませんので、
出席
を要請いたしたいと存じます。しばらくお待ちをいただきたいと思います。
速記
を止めてください。 〔
速記中止
〕
長谷川岳
2
○
委員長
(
長谷川岳
君)
速記
を起こしてください。
民進党
・
新緑風会
、
日本共産党
、
立憲民主党
及び
希望
の
党所属委員
に対し
出席要請
をいたしましたが、
出席
を得ることができませんでしたので、やむを得ず議事を進めます。
委員
の
異動
について御報告いたします。 本日、
林芳正
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
小川克巳
君が選任されました。 ─────────────
長谷川岳
3
○
委員長
(
長谷川岳
君)
財政
及び
金融等
に関する
調査
を議題といたします。
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
について、
麻生財務大臣
兼
内閣
府
特命担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
麻生財務大臣
兼
内閣
府
特命担当大臣
。
麻生太郎
4
○
国務大臣
(
麻生太郎
君)
財務大臣
兼
金融担当大臣麻生太郎
であります。
参議院財政金融委員会
の開催に当たり、
財政政策
及び
金融行政
の基本的な
考え方
について申し述べさせていただきます。
安倍内閣
のこれまでの取組によって、雇用・
所得環境
の大幅な改善を
達成
したことを背景に、
経済
の好
循環
は着実に回り始めております。このような
経済
の好
循環
をより確かなものとし、持続的な
経済成長
を実現するためにも、昨年十二月に取りまとめられました新しい
経済政策パッケージ
に基づき、
人づくり革命
と
生産性革命
を車の両輪として、
少子高齢化
という最大の
長期的課題
に立ち向かってまいります。
人づくり革命
の財源には、二〇一九年十月に予定される
消費税率
一〇%への引上げによる
増収分
の一部等を活用させていただきます。これにより、二〇二〇年度の
プライマリーバランス黒字化目標
の
達成
は困難と相なりますが、
財政健全化
の旗は決して下ろすことなく、
プライマリーバランス
の
黒字化
を目指すという
目標自体
はしっかり堅持いたします。この
目標
の
達成
に向け、今年の
経済財政運営
と
改革
の
基本方針
において、具体的かつ
実効性
の高い
計画
を示すことといたしております。 次に、
平成
三十年度
予算
及び
税制改正
の
大要等
を御説明申し上げます。 新しい
経済政策パッケージ
も踏まえまして、
平成
三十年度
予算
におきましては、保育の
受皿拡大
や地域の
中核企業
による設備・
人材投資
の
促進
といった
重要課題
に重点化いたしております。同時に、
一般歳出等
について
経済
・
財政再生計画
の目安を
達成
し、公債の
発行額
を
安倍内閣発足
以来六年連続で減額するなど、
経済再生
と
財政健全化
の両立を実現する
予算
といたしております。
平成
三十年度
税制改正
につきましては、働き方の
多様化等
を踏まえ、
個人所得課税
の
見直し
を行うとともに、
デフレ脱却
と
経済再生
に向け、賃上げ、
生産性向上
のための
税制
上の措置を講ずることといたしております。さらに、
中小企業
の代替わりを
促進
する
事業承継税制
の拡充や、
観光促進
のための税として
国際観光旅客税
の創設を行うことといたしております。このほか、
国際課税制度
の
見直し
、
税務手続
の
電子化
の
促進
や
たばこ税
の
見直し等
を行うこととしております。 なお、
国会等
から御指摘のあった
国有財産
の
管理処分
の
手続
につきましては、
手続
の
明確化
、
売却価格
の
客観性
の確保及び
文書管理
の徹底といった
方針
で、
財政制度等審議会
の御意見を踏まえ、
見直し
を行ってまいります。 続いて、現下の
金融行政
について申し述べます。
金融面
でも、
経済
の好
循環
の確立に向けて、将来を見据えて新しい
課題
に的確に対応するとともに、いわゆる
金融処分庁
の印象から
金融育成庁
への転換を一層進めてまいります。
検査監督
の
見直し
につきましては、先般、
検査
・
監督基本方針案
を公表いたしております。今後も幅広い
関係者
と
意思疎通
を重ね、
見直し
を進めてまいります。 また、
金融
をめぐる
環境
が変化する中にあっても、将来にわたり
金融システム
の
健全性
が維持され、
金融仲介機能
が発揮されるよう、内外の
経済
・
市場動向
を注視するとともに、
金融機関
と深度のある対話を行ってまいります。 本年一月からは、少額からの
長期
・積立・
分散投資
を促す
つみたてNISA
が始まっております。国民の安定的な
資産形成
の実現に向けて、この
制度
の普及を図るとともに、
金融事業者
に
顧客本位
の
業務運営
が定着するよう促してまいります。 このほか、国際的な議論については、
金融危機
の
再発防止
のための
規制改革
が
最終化
を迎えました。今後も、
国内外共通
の新たな
課題
について、各国と知見を共有しつつ、解決に向けて貢献してまいります。 なお、近時の
仮想通貨
をめぐる諸問題も踏まえつつ、
仮想通貨交換業
について、
利用者保護等
の観点から適切に対応してまいります。 今後、御
審議
をお願いすることを予定しております
財務省関係
の
法律案
は、
所得税法等
の一部を改正する
法律案
、
国際観光旅客税法案
及び
関税定率法等
の一部を改正する
法律案
であります。 また、
金融庁関係
の
法律案
といたしましては、さきの
特別国会
において提出いたしました
保険業法等
の一部を改正する
法律
の一部を改正する
法律案
が、現在、衆議院において
継続審議
となっております。
法律案
の詳しい内容につきましては今後改めて御説明を申し上げますので、早期の御
審議
のほど、よろしくお願い申し上げます。 以上、
財政政策
及び
金融行政
の基本的な
考え方
について申し述べさせていただきました。今後とも、皆様のお力添えを得て、
政策運営
に最善を尽くしてまいる所存であります。
長谷川委員長
を始め
委員各位
の御理解と御協力を切にお願いを申し上げます。
長谷川岳
5
○
委員長
(
長谷川岳
君) 以上で
所信
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十三分散会