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羽田雄一郎君 本日は、
予算委員会より
委嘱を受けて
審査に入っていきたいというふうに思っておりますけれども、その前に、昨日の
大臣所信に対する
質疑を聞く中で、我が民進党会派の
鉢呂委員を始め、山添
委員、
青木委員、平山
委員も触れられた森友問題に触れないわけにはいきません。
我々が知りたいのは真実であります。あってはならないことが起こっているという
認識が
国土交通省にあるのかどうか。昨日の話を聞いていると、ちょっと疑問に思うところがあります。今、財務省理財局や近畿財務局だけの責任で政治家や総理夫人は関係ない、トカゲの尻尾切りで終わらせようとしているように見えるわけでありますけれども、そうはいかないと、こういうふうに考えます。
昨日、
国土交通省の大阪航空局と財務省近畿財務局は共同で国有地売却の手続を行ってきたと航空
局長は答弁をされました。この一年間、
国土交通省は大阪航空局が
国土交通省全体の知見を使って適正に正確に見積もったと国会で答弁してきたことが、今崩れ去っている
状況であると言わざるを得ません。
石井大臣は、昨日、引き続き丁寧な
説明に努めてまいりたいと、こういうふうに言われましたけれども、
説明ではなくて、財務省から改ざんの依頼があったのかどうか、こういう確認をすること、また
工事関係者、既に試掘した報告書自体、虚偽の報告書を国、学園側に書かされたと証言をされているわけで、国交省の関与についてしっかり確認をし全容解明に当たると、こういうことがなければならないのではないかと思っております。
二十七日には佐川氏の証人喚問、これも行われます。しっかり国交省としても聞き取り調査をし、
国土交通委員会に報告をしてもらいたいと、こういうふうに思います。今後この問題に対する集中
審議を求める場面も出てくると思うので、本日はこのことだけを言及し、先に進ませていただきたいというふうに思います。
それでは、
委嘱の方に入ります。
尖閣諸島の国有化、海上保安庁の
体制強化についてお伺いいたします。
平成二十二年九月、尖閣諸島海域での中国公船による海上保安官に対する公務執行妨害等被疑事件が
発生したことを契機として、尖閣諸島を始めとする
我が国の領海警備や海上警察権の在り方について議論が高まることになりました。私が
大臣の時代にも、海上保安官が遠方離島の陸上においても警察権を行使して犯罪に対処し、徘回等を行っている
外国船舶に対し、立入検査を行わずに勧告及び退去命令を行うことを可能にする海上保安庁法の改正を行わせていただきました。
また、
政府は、
平成二十四年九月に、尖閣諸島の長期にわたる平穏かつ安定的な
維持管理を図ることなどを目的として、尖閣三島を取得、保有することといたしました。尖閣諸島の国有化以降も中国公船が
我が国領海に侵入する事案が頻発化し、
平成二十八年八月には、二百から三百隻の漁船が尖閣諸島周辺の接続水域で操業する中で
最大十五隻という多数の中国公船が同じ海域に集結し、中国漁船に続いて領海侵入を繰り返すといった事案も
発生してまいりました。
尖閣諸島海域の領海警備に万全を期すため、同海域のこうした緊迫した
状況、また昨今の中国公船の大型化、武装化などに対する現在の
対応状況と今後の
対応方針について、中島
海上保安庁長官に伺います。