○石橋
通宏君 今、
大臣、長時間労働だけではなくということを言及いただきました。
今回、働き方
改革がこれだけやっぱり国民的な要請になった一つの
要因は、やはり電通の高橋まつりさんの過労自殺の件。これも、その後の様々な調査で、長時間労働だけじゃなかった、パワハラもあった、こういった事実も発覚をしています。むしろ、我々は、パワハラの方が深刻な影響を与えたのではないだろうかと、そういう問題意識も持っています。
だから、
大臣、先ほど、検討会でこの間まとめていただいた、今後また議論を進めていく、そういう発言はありましたけれども、遅過ぎるんじゃないかと。もう既に二年も三年も前から、二〇一二年に円卓
会議をやって、円卓
会議で既にパワハラ防止をやっていかなきゃいけないということが出ているわけです。それからもう六年です。この間も様々パワハラによる健康被害、命の問題、発生してきたにもかかわらず、今
ようやく検討会で、今後議論していきましょうと。
大臣、遅過ぎる。今この時点でも現場でパワハラで苦しんでおられる方がいる、命を失うかもしれない、そんな瀬戸際におられる方がいるかもしれない。であれば即刻法的な
措置を講じる必要があると思うんです。
連休前に、当時の連休前の民進党、希望の党として、パワハラ規制
法案を参議院に提出をさせていただいております。私ども、これはもうとにかく喫緊の
課題で、これなくして本当の働き方
改革はない、実現し得ない、大事なピースが閣法には含まれていないという、そういう
思いでこの対案も出させていただいております。この点を是非与党の皆さんにも問題意識共有をいただいて、一刻も早くパワハラの規制、これしっかりと国民的
課題としてやっていくんだということを
大臣にもこの場をお借りして改めて訴えておきたいと
思いますので、是非
大臣としてのリーダーシップも含めてよろしくサポートのほどお願いを申し上げたいというふうに
思いますので、今後、
大臣の方での
取組も重ねてお願いしたいと
思います。
それでは、閣法の議論ですけれども、今日は最初に
生活困窮者支援法の
改正案の関係でいろいろと議論を進めてまいりたいと
思います。もう冒頭、
小林理事から様々な論点について取上げをいただきまして、重なる部分もありますが、更問いで少し深掘りをしていくことも含めて進めていきたいと
思います。
大臣、私も昨年の十一月に高知で開催をされました
生活困窮者自立支援全国研究交流大会、
出席を初めてさせていただきました。後ほど山本理事も恐らく、山本理事はもう毎年の
ように
参加をされて、毎回の
ように
参加をされて、様々問題共有をいただいておりますが、私も改めて、全国で本当に多くの団体の皆さん、NGOの皆さん、NPOの皆さん、本当に真摯に御努力をいただいて、問題意識を共有し、
課題を共有し、それをどう
改善していくのかという議論をあれだけの規模で本当に本当に真摯にやっていただいていることに感銘を受けましたし、現場の御努力に敬意を心から表したいというふうに
思います。だからこそ、今回の
改正の中身もそれが具体的にどう実効性ある形で担保できるのか、現場の皆さんの御努力に報いることができるのか、本当に皆さんすごく期待をされております。
ですから、
法案の条文の
意味もそうですが、今後具体的にどう運用していくのか、そこがすごく大事な肝だと
思いますので、そういったことも、現場の皆さんに希望を持って安心して頑張っていただける
ように、この参議院でもしっかりとした
質疑、やり取りを、お願いを重ねてしておきたいというふうに
思います。
その
意味で、まず基本的なことですが、二年余り運用をいただいて、今、じゃ、この
生活困窮者支援法、
支援制度の
対象となるいわゆる
困窮者というのが我が国において一体どれだけの規模、どれだけの人数存在をしていると。つまり、この
法案の現行の第二条に当てはまる
対象者が一体どれだけ潜在的におられると
厚生労働省としてこの二年間の営みを通じて理解をされ、その中で四十五万人という規模がどういうことなのかということを考えておられるのか、まずそこをしっかり共有したいと
思いますので、御
答弁をお願いします。