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東徹君
日本維新の会の
東徹でございます。
私は、
会派を代表して、
公職選挙法改正案を
委員会に
付託しようとする
動議について
反対の
立場から
意見表明をいたします。
選挙制度については、
各党各
会派から案を出せというのは、それはもちろん、
自分のところの党にとって有利なような
選挙制度を出すというのは、当然そうなるだろうと思います。そういった案が出てきても、やっぱりそういったところでうまく各
会派と
合意形成をして、そして
選挙制度をつくるというのがこれまでの方法だったと思います。こういう数の
論理で
選挙制度だけをこういった形で
倫選特に
付託するという
やり方は、
本当もう横暴としか言いようがありません。
是非、覚えていただきたいんですが、覚えている方も少ないかもしれませんが、二〇〇七年の
参議院選挙、ここにおられる方は余り経験されたことが少ないかもしれませんが、
自民党が大敗して
過半数を割っていたんです。
山本委員長の
四国なんて一人も
自民党の
議員は当選できなかったんです、
四国は、全県。
それぐらい、今は
安倍政権の下で確かにまあ
支持率も上がっているからいいかもしれません。でも、時代が少し変われば、
自民党だって
過半数を割るときが必ず来るんです。そんなときになったときに、いや、
自民党はあのときにこういった数の横暴で、
過半数を超えているからということでこういった
選挙制度を、
自分たちの
選挙制度を押し通したじゃないか、こういうことが必ず言われて、また同じことを繰り返していくというのはもう目に見えて明らかです。
だから、やはりここは、こういった数の
論理で決めるのではなくて、
議長がその中立な
立場で
あっせん案をまとめて、それに向けて
合意形成していくという
やり方でないと、この
選挙制度というのはやっぱりできないんです。だから、我々はそういった形で是非やってくださいということをこれまでお願いをしてきました。
今回、余りにも
自民党案の、
本当に
党利党略、
私利私欲だと言ってもいいぐらい、
定数を六も増やす、そして非
拘束名簿から
拘束名簿へ変える、一部それができる、もう
有権者にとって
本当理解ができないような案を出してきている。これはもう
本当に
党利党略の何物でもありません。
定数六増、今どこの
議会で、
地方議会で
定数増やしている
議会があるんですか。ないですよ。各都道府県、市町村、
人口はどんどんどんどんと減っていっています。
人口が減っている中で、
議会の
議員定数削減しているところの方が多いですよ。
人口が増えているところは分かりません。それなりに
人口が増えているところも若干ありますから、それは分かりません。でも、全体的には
人口は減っていっているんです。今から三十年もたてば
日本の
人口は一億人を切る、そういう状況まで来ているんです。
今まで確かに、この合区の
解消ということをやってきました、合区の
解消はやるべきだということを
自民党さん
たちは主張してこられました。でも、これ、そうなったのは
政治の
責任だと思うんですね。東京一極集中が是正できなくて、どんどんどんどんと
地方が
人口減になってきた、それで合区をせざるを得なくなってきた。これも
政治の
責任だし、
日本の
人口が減少してきている、
少子高齢化、これも
政治の
責任だと思います。そんな中で、
議員定数を六も増やして、そして
拘束名簿を入れていくという訳の分からない
やり方をやるというのは、もうこれは
本当に
国民が
理解できません。
ここに、二〇一〇年の
自民党の
参議院選挙の
公約、ここに何と書かれているかというと、
自民党の
参議院選挙の
公約ですよ、
国会議員の
定数大幅削減、
衆議院、
参議院の
国会議員定数を三年後に七百二十二名から六百五十名に一割削減し、六年後には
国会議員定数を五百名に三割削減します。
自民党の
参議院のマニフェストにこういったことを書いているんです。こんなことを出して
国民をだますのもいいかげんにしろと
本当に言いたくなります。一体、
国民に対して知らぬ顔をする、こういった
公約を出しておいて知らぬ顔をするという
やり方、これはもう
本当に許せません。
繰り返しになりますが、私は、
法案とかそういったものは最終的にはやはり民主主義の原則でもって多数決で決めていく、これはもう仕方がないと思っていますけれども、殊更、
選挙制度については、
自分たちの
党利党略にならないように、ここは
合意形成を図っていくべきだということを申し上げたいと思います。
こういう
やり方をやってしまったら、またこれ、
自民党が
過半数を割ったときには同じようなことが繰り返されるということを申し上げて、
反対の
意見表明とさせていただきます。
ありがとうございました。