○杉
久武君 公明党の杉
久武でございます。
まず、冒頭、
防衛大臣から
日報問題についての
報告をいただきましたが、これら一連の問題につきましては、少なくとも
組織的な隠蔽はなかったということでございます。
しかしながら、先ほど
小野寺大臣からは、
防衛省・
自衛隊が
組織として
防衛大臣の
指示に応えられず、シビリアンコントロールにも関わりかねない重大な問題をはらんでいたという厳しい御
認識が示されましたが、まさにそのとおりで、結果的に
統幕を始め
組織の中枢を担う十七名が
処分を受けるという、およそ
我が国の
実力組織としてあるまじき恥ずべき結果であり、全く言語道断であると厳しく申し上げざるを得ません。
大臣からは
再発防止策についてもお話がございましたが、四月の本
委員会で私から
大臣に申し上げましたとおり、建設は死闘、破壊は一瞬でございます。
再発防止策については、よくよく腰を据えて取り組まなければ、
国民の皆様からの
信頼回復など遠い夢のような話でございます。このような事態を二度と生じないよう、どうか
大臣には職責を全うしていただきまして、
大臣の強いリーダーシップの下、
防衛省・
自衛隊が真のプロフェッショナル集団として再び
国民の
信頼を勝ち取る
組織と生まれ変わるために、引き続き陣頭指揮をお願いを申し上げたい、私から冒頭強くお願いを申し上げたいと思っております。
それでは、通告に従いまして順次
質疑を行いたいと思います。本日は、
我が国の防衛、特に
中国との
関係を
中心に
質問を行いたいと思います。
ちょうど一月前でございますが、先月は、安倍総理の訪米に続き、
小野寺大臣には四月二十日から二十二日にかけまして、これも週末
外交でございましたが、
アメリカを訪問され、マティス国防長官と会談をされました。
北朝鮮に対する圧力の継続や拉致問題を始め、日米同盟の抑止力、対処力を更に
強化させていくことを
確認いただいた、このように伺っておりますが、これらの点につきましては、先月
予算委員会におきまして、自民党の塚田先生から
小野寺大臣に様々御
指摘がございました。
そこで、私からは、厳しさを増すアジア太平洋地域の
安全保障環境の中で、特に
中国の急激な軍備拡張に対して、
小野寺大臣にはマティス国防長官とどのようなやり取りを行ったのか、また、在日米軍
基地、特に沖縄の負担軽減についてどのような協議が行われたのか、
大臣の御答弁をいただければと思います。