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繁本分科員 委員長、どうぞよろしくお願いいたします。自由民主党の
京都第二選挙区で活動しております
繁本護でございます。
きょうは、
道路の問題あるいは都市
計画の問題、そして、昨日通告した項目に加えて、
災害対応として
土砂災害についても時間があればお聞きしたいというふうに思います。
京都は、人口百四十七万都市であります。今、
日本の歴史と伝統文化を代表する都市として、目の前のラグビーのワールドカップだとか、あるいは二〇二〇年の東京オリパラ、これからインバウンドをたくさんたくさん受け入れて、それを町の経済あるいは
地域振興、
京都創生という言葉を
京都では使っておりますが、これに向けて今全力で、門川市長を先頭に、まちづくりをやっているところであります。
ただ、
京都市のまちづくりを進めるにおいては、やはり一番大事な都市の骨格である
道路が非常に大切な問題でありまして、この点において、私も
京都でいろいろ取材をしておりますが、
課題が非常に多いです。
例えば、
全国で政令市は二十ありますけれども、渋滞が中心市街地で発生したときの
自動車の平均移動速度、これを見ても、もう断トツで一番低いですね。非常に渋滞が慢性化しています。これは
京都市全体のことでもあります。また、最寄りの高速のインターチェンジまでの距離なり移動時間についても、これは非常に遠いわけであります。
また、
京都市は港も空港もないんです。ですから、
京都市を起点にたくさんのインバウンドを受け入れる、あるいは国内外のお客さんを受け入れる、そして出ていってもらう、こういった交通を考えたときに、とにかく
道路が一番大事なのでありまして、この点について本当に多くの
課題を抱えているのが
京都市であります。
そんな中で、きょうは、とりわけ取り上げたい
道路の問題といいますか
課題について触れていきたいと思いますが、通告に沿っていってまいります。
まず一つ目が、
京都市の山科と大津の間を結ぶ
国道一号線の話なのであります。
全国で四十七都道府県あって、それぞれ県庁所在地があるんですけれども、
京都市は
京都の県庁所在地であって、大津が滋賀県の県庁所在地であって、県庁所在地同士がこれだけ近接している組合せというのは
日本全体を見ても非常に珍しいぐらい、近い距離に大きな都市が二つあります。
京都府なり市には就業・通学者が百三十八万人強おりますし、大津は十七万なんですが、とにかくこの間を結ぶのが
国道一号線でありまして、この
国道一号線の
道路交通、約半数が、相互に行き来するわけでありますが、お互いに半分が
道路交通を使います。これは、みずから運転をする、あるいは公共のバスに乗るといった
道路交通、これがもう半分を超えているわけでありますから、この二つの都市の行き来、本当に
国道一号線が生命線であり大動脈であります。
この
状況を見てまいりますと、まず交通容量という部分で見ても、かなり実際の交通量が交通容量を、キャパを超えております。例えば、山科の東野の交差点で見ますと、混雑度という指標で見ると一・五三ですね。大津側の、これは本宮二丁目と逢坂一丁目の間でありますが、混雑度でいけば一・九三というふうに、キャパシティーの二倍近いぐらいの交通量が集中しているということであります。
また、
京都市の、今の一号線の移動旅行速度を見ても、慢性的な渋滞というものが、これは数字でとっても
データでとっても極めて如実にあらわれているわけでもありますし、実際、
交通事故という点で見ていっても、山科側で発生している、河原町から
京都府と滋賀県の県境までの一号線の区間でありますが、ここで発生している
事故も、
京都府内の直轄
国道で発生している
交通事故の平均の件数、これよりもかなり上回っているわけであります。また、これは滋賀県でも同様でありまして、滋賀県の方においては二倍ですね、滋賀県内の直轄
国道で発生する
事故の平均に比べて二倍の
事故が発生しているという
データもございます。
また、今申し上げたのは平時の話でありますけれども、例えば集中豪雨が発生しました、記録的短時間豪雨が発生したときに、この一号線、
京都市と大津を結ぶこの東西の大動脈が寸断された事例も近年ございました。
平成二十五年の九月の十六日に発生した集中豪雨では、この一号線もそうでありますし、名神もそうであります、通行どめになって、そのときに唯一残ったのが、西大津バイパスというところが残って、何とか
京都と滋賀の間の交通が保たれたということでもありまして、異常気象が発生したときを考えても、非常に今この一号線の交通というのは
課題が多いということであります。
ですから、今のような
課題をまず踏まえて、どうやったら、この慢性的な渋滞を解消し、また
事故の件数を減らし、そして異常気象が発生したときにおいても
安心して都市と都市の間が、
京都の玄関口でありますこの一号線が
確保できていくかということについて考えをめぐらせていかなければならないというような
状況になっております。
そこで、まず、この一号線の今申し上げた
現状について、国交省のお考えについてお聞きしたいと思います。