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初鹿分科員 お疲れさまです。
大臣も一日ずっと張りつきで大変だと思いますが、私の
質問もどうぞおつき合いをいただきたいというふうに思います。
きょうは初めて林
大臣に
質問をさせていただきますが、
大臣とは、私が二〇〇九年に初当選した際に、一緒に台湾に行かせていただきまして、その際に、自民党の議員さんの中にもこんな立派な方がいるんだなと。中にもと言うと失礼ですけれども、立派な方がいるんだなと思いまして、私も見習って、しっかり勉強をしていかなければならないなという気持ちにさせていただいた先輩でありますので、きょうは、そのことを思い出しながら
質問をさせていただきたいと思います。
それでは、きょうは、昨年の十二月五日にペジー社の斉藤元章社長が東京地検特捜部に逮捕されたことから始まったスパコンの疑惑について
質問をさせていただきます。
既に十二月二十五日に起訴をされて、NEDOからの助成金詐欺については、これは司法の場での解決を図っていくということになるんだと思いますが、逮捕後に明らかになったように、
文科省の
所管団体であるJSTから融資を受けているということも判明しましたので、その点について、きょうは何点か確認と
質問をさせていただきたいと思います。
容疑となっているNEDOの助成金は、容疑の対象金額、四億円が詐取をされたということで対象になっていて、五回助成金を受けていて、その総額、一回の多い分でも十億円で、総額で大体三十五億円ぐらいなんですね。それに対して、JSTの融資額は六十億円なんです。非常に大きいですよね、そう考えると。NEDOで五回助成金を受けて、そして、最後に公的なお金が斉藤氏に支払われるというか、この場合は融資ですけれども、支払われたのがこのJSTの融資であるということを考えると、ある
意味、これまでうまく助成金をだまし取ることができたから、最後、大きな金額で不正を働こうと考えていたと推測もできないわけではない、断定するわけではないですけれども。そうであるからこそ、きちんとした検証が必要ではないかと我々は考えているわけであります。
昨年末に、この事業の対象となっているスパコンが設置されている海洋研究
開発機構、JAMSTECに行かせていただきました。そこでいろいろお話を聞いていて、非常に不自然だなというか、不思議だなと思うこともありました。何が不思議かと思ったかというと、JAMSTECと共同
開発しているわけではないわけですよね。なのに設置がされていて、これはどういうことなんですかと言ったら、単なる賃貸借契約で、大家とたな子の
関係だというわけですよ。何で貸したんですかと言ったら、あいている場所があったから貸したというんですけれども、本当にそういうことがあるのかなと疑問に思ったわけです。
大臣、
文科省の一室にあいているスペースがあって、そこを民間
企業が自分の事業のために貸してくださいといって、簡単に、わかりましたという話になりますかね。ならないですよね。
この経緯を調べてもらえないかということで、確認をしていったわけですけれども、まず、そもそも、このJAMSTECと斉藤社長がどこで面識を持つことになったかといったら、
平成二十七年の七月の中、下旬に、国際
会議の席でペジー社がブースを出していて、そこで知り合ったと。そして、皆さんのお手元に
資料を出させていただいておりますが、八月十七日、JAMSTECが斉藤社長を招いてスパコンの勉強会を開催し、講師をしてもらったというわけですね。どうもその際に、横浜研究所の地球シミュレーターが置いてあるところを見学したということであります。
JAMSTECの方や、また
文科省の
説明だと、その見学をした際に、地球シミュレーターが置いてある部屋の一角にスペースがあるということをきっと斉藤さんは見て、知っていたんじゃないかというわけですね。それから
平成二十八年にNexTEP事業の申請をし、そして、それが採択をされ、そこにスパコンが設置されることになるわけですけれども。
皆さん、不思議に思いませんか。地球シミュレーターの置いてある部屋の一角があいているからといって、そこに自分の会社のスパコンを置いて、そこで
開発することができるか。余り、すぐに想像できないですよね。普通に賃貸物件として、ここを貸しますよというのが出ているならともかく、そんなこともなく、そして、海洋研究
開発機構に聞いたら、そもそも貸すようなものではないから、非常に特別なことであるというのは認めているところなんです。
まず
伺いたいのは、斉藤社長がいつこのスペースを借りたいと言ってきたのか。そして、そのときに誰が
対応をしたのか。また、斉藤社長が一人で来たのか、何人か複数で来たのか。これをまずお答えいただきたいと思います。