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柚木分科員 麻生副総理・
財務大臣、そうやって今、かなり強く、まくし立てられるようにおっしゃられましたけれども、まさにそういうお話、会見でも記者の方にされますよね。そこで現場の記者が萎縮をしたとしたら記者の資質がおかしいと言われるのは、ちょっと、この後、記者会見の問題に入りますけれども、これは本当に如実に数字にあらわれていますから。
それから、選挙区を歩かれる、すばらしいことです、結構です。私も声を聞いているつもりです。伺っている声の、どちらが本音なのか。
副総理、偉い方だから遠慮されて、ふだん世間話、井戸端会議で言っていることを、なかなか本音をおっしゃられないかもしれないという、そんたくしているとまでは言いませんよ、
国民の皆さんが、地元の有権者の方が。でも、遠慮しておっしゃられない可能性があるから、本当はちょっと、こんなことでみんなちょっと心配かけているかもしれないな、こんなふうに思っちゃっているかもしれないな、そんな感じで、まさにそれが
国民目線、納税者目線でお話をされるという姿勢じゃないかと私は感じております。
記者会見の問題に入ります。資料を繰ってください。これは四ページ目以降です。
これは前回も同じボードです。ちょっと上のこの体裁を、
麻生大臣がお気に召すように変えたつもりなんですね。データは一切変えていません。これは
財務省の広報室の提供データです。捏造でも何でもありません。
立っているか座っているかということを論点でおっしゃったので、会見室以外での会見か会見室での会見かということで整理をすれば、これは、立っている座っているじゃなくて、問題は時間なんです。時間によって、記者の皆さんの
質問数、これは如実に、後ほど数字を申し上げますが、影響が出ますので。こういう
状況です。
次をごらんください。これもパネルがだめになったんですね。かざせないということですので、資料の五ページ目をごらんください。ずっと
説明しますので、五ページ目を。
これは、会見室での記者会見と、そして会見室以外での会見、つまり官邸、国会内。これは、座っていようが立っていようが、事実関係は後ほど申し上げますから。
要は、会見室での記者会見は、一般的に、私も各クラブの方に聞きました、
質問の手が挙がらなくなるまで
質問できるのが一般的ということで、記者の
質問権が確保されやすい、
国民の知る
権利に資する、そういう特徴というふうに書かせていただいております。
他方で、この会見室以外での会見は、立っていようが座っていようが、短時間なんですね。したがって、
質問も少人数になりがち、その結果、当然、相対的に見れば、会見室での記者会見よりも
国民の知る
権利が制限される懸念があるのではないかということで
説明をしたんですけれども、これは出せないということですので、
説明にとどめます。
次をごらんください。六、これはパネルです。
これが今のエビデンスです。ごらんいただくと、会見スタイルによって、まさにこの第四次安倍政権以降は、会見室での会見、
麻生大臣わずか三%、残り九七%では会見室以外での会見、官邸、国会内。一年前を見ると、会見室での会見が一〇%、残り九〇%が会見室以外。更に一年前を見ると、何とほぼ半々に近いんです。会見室での会見が五八パー、会見室以外での会見が四二%なんです。
で、このそれぞれの内訳も、私は全部調べました、生データを。もちろん、どうカウントするか多少は誤差があるかもしれませんが、大きな差は、それぞれ見てみても、ございません、傾向として。
ちなみに、
麻生大臣が、先ほど、これですね、ちょっと示しておられましたので出しておきますけれども、この一年度の会見のこの一〇%、九〇%の内訳を見ても、一〇%の方の会見室での会見は、平均会見時間十二・七分、平均
質問回数六問。
ちなみに、この九〇パー、会見室以外での会見を見ると、官邸におけるいわゆるぶら下がりと言われているやつですね、これは五・六分、
質問は三問、国会内、まさに着座でと。だからこっちにカウントしろと
麻生副総理はおっしゃいましたけれども、時間は五・九分、
質問回数も三問。つまり、官邸とほぼ同じ。そして、こちらの会見室での会見と比べると、時間数は半分以下、
質問も半分です。
つまり、まさにエビデンスから見ても、会見室で会見をやるのと、そうでないのと、全く記者の
質問回数、時間も変わってくる。つまりは、
国民の知る
権利に直結をする。この上も下もほぼ同じ傾向です。
ですから、
麻生副総理、やはり、何でこんなことをするのかと言われたときに、横に、過去の報道されたような御発言も書かせていただきました。派閥の研修会で、これはナチス・ドイツ、ヒトラーの例ですね。幾ら動機が正しくても云々とおっしゃったので、これもちょっと、撤回をされたと思いますけれども、話題になりました。あるいは、選挙に勝ったのは明らかに北朝鮮のおかげ、こういうこともありました。
さらには、こちらを見ていただくと、まさに佐川長官が就任をされて、就任後会見をちゃんと開くように、そういう国会、
国民の声が全く届かない、国会へも出てこない、こういう
状況も続いている。そして、納税者一揆デモが起こり、この三月の三日の土曜日には、ついに初めて週末、納税者一揆デモが予定をされている。
こういう中で、
質問をなるべく受けないようにするというふうにどうしても見られちゃっているんです、これは残念ながら。
麻生財務大臣は、いや、俺はどこでもちゃんと
説明をするよと前回もおっしゃったけれども、エビデンスとして、記者の
質問回数も、あるいは
質問できるための会見の時間も減っているんです。
ぜひ、
麻生財務大臣、かつてのようにもう少しちゃんと会見室での会見をふやされて、そして記者の
質問回数、時間も確保いただいて、そして森友、佐川隠しなどという疑念を持たれないように、まさに佐川長官にちゃんと
説明責任を果たすようにという指導もいただくためにも、まずは隗より始めよで、御自身から、この二年前ぐらいの半々ぐらい、国会が開かれていないときは少なくとも会見室で
開きますよ、こういう
状況をいま一度実現をしていただくべくお
考えをいただければと思いますが、いかがでしょうか。