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大西(英)
分科員 私は今の御
答弁を聞いてがっかりしましたけれ
ども、この子育て
支援についてはいろいろな
意見があることは承知していますよ。例えば、私の失敗を反省をすれば、若い女性議員に、委員会の最中に、少子化を語るというから、早く結婚して子供を産みなさいと優しく言葉をかけたら、それがセクハラだというんですよね。そして、マスコミから徹底的にたたかれたのが、私の問題発言第一号でした。
だけれ
ども、もっと広く、そうしたいろいろな
意見の中で、やはり、子育てをしていく、そして、子供は家庭の宝であるし、国の未来だという、そんな大きな流れをみんなで守っていく、みんなで育てていく、そういう機運が今一番必要じゃないかと思うんですね。
私なんかはおせっかいですから、区議会に出て以来、いろいろな女性や男性に、結婚しているの、いい人いるの、そんな
質問をしますね。かつては、
地方議員の時代は許されていましたよ。しかし、今、国会に来て、そんなことを若い女性に、あるいは男性に言ったらセクハラですよ、徹底的にたたかれますけれ
ども。
かつて、
日本があのベビーブーム、団塊の世代が今厳しい年齢に向かっていますけれ
ども、しかし、あの時代は、おせっかいなおじちゃん、おばちゃん、父ちゃん、母ちゃんがたくさんいたんですよ。みんなで声をかけ合って、若い人たちに、いい人いるよ、ちょっと会ってみないとか、さまざまな角度からありました。
私なんかも、社会に出てから、将来政治家になりたいなんという夢を持っていたにもかかわらず、いろいろな
方々からお見合い写真を、こんなにはないけれ
ども、十センチぐらいは来ましたよ。しかし、今、そういう風潮がどんどん廃れている。
これは、私たちは、もう少ししっかりと、勇気を持って、
日本の将来にとって、結婚をし、子育てを進められるような環境をつくっていくということは大事な大事な政策であり、我々一人一人がそういった考え方を持って日常生活の中で取り組んでいかなければならないわけで、何も私は、生まれたときからお子さんができない方もいらっしゃることは事実です。あるいは、さまざまな考え方を持っている人は、事実です。しかし、そういう生き方は生き方としてもいいじゃないですか。しかし、結婚をして、家庭を持って、子育てをしたいという人たちに対しては、やはり社会は全面的な
支援をしていくべきだと思うんですね。
例えば、きのう実は
質問準備をしようと思って我が家で机に向かっておりましたら、孫たちが邪魔しに来るんですね。邪魔しに来るんじゃないな、孫たちはおじいちゃんと、ふだんいないから遊びたい、そんな思いで来るんですね。そのときに、うちの長女がすぐ近くに住んでおりますから、長女がとことこっと来て、だめよ、おじいちゃん、あした国会で
質問するんだから、後で遊ぼうねと連れて帰ろうとしたときに一言言ったのは、今、不妊治療に取り組んでいる人たちも切実な思いで努力をしているというんですね。だから、お父さん、子供がいないからといって、いつも言うような乱暴なことを言っちゃだめよと。
多くの人たちがやはり子供を産み育てたいという思いをしながら、必死の努力をしながら頑張っている。例えば不妊治療だって、厳しい所得制限があるでしょう。それで、年齢制限がある。血も涙もない。ある一定年齢になると補助が打ち切られてしまう。そうした中でも、共稼ぎをし、必死に働きながら、赤ちゃんを欲しいといって頑張っている若いお母さんたちもたくさんいらっしゃるわけですね。だから、そうした人たちに、もっと血の通った行政を積極的にしていくべきだと思うんです。
そこで、乳児養育手当という言葉は、これは私
ども江戸川区で、私が昭和五十年に区議会に出たときに使っていた言葉です。それは、
保育園に預けないで、自分たちの努力で子供を育てようというときに、画期的でした、自治体としては。そのとき、乳児養育手当を一万円、それを更に一万五千円と増額をしていきましたけれ
ども、こういった
制度もありました。そして、
保育ママ
制度も、全国に先駆けて我が江戸川区はこれを導入して、家庭で育てられるような環境でかけがえのない子供たちを育てたいというので、
保育ママ
制度を行っていたわけです。そして、これらにかかる費用というのは、公立
保育園でゼロ歳児を預ける費用に比べて五分の一にもならなかったんですね。
今、御承知だと思いますけれ
ども、ゼロ—二歳児までを
保育園に預けるとすると、財務省の試算もありますけれ
ども、これは大分低く抑えていますが、例えば、この
質問の前に我が江戸川区の
実態を伺うと、公的補助が四十万円ぐらいかかっているんですね、月ですよ。そして、それは施設費や何かは含まれていないんですよ。こういった、ゼロ歳は四十万、そして一歳児になるとそれが三十万円ぐらい、それで二歳児になるとそれが十万円台というような数字になっていきます。
それであるならば、これは国費だけじゃありません、
地方自治体負担もあります。ですから、これらをしっかりと、例えば、家庭でお子さんを育てよう、そして休業補償
制度を使って育てようというときに、十万円やったっていいじゃないですか、二十万円出したっていいじゃないですか。それは、ある
意味では、ゼロ歳児
保育を
保育園でやるために公的な経費が四十万円かかるのであれば、その半分でもいい、その四分の一でも、十万円を補助として出せる、そういう数字が出ているわけでして。
私は、そろそろ我が国は、こうしたフランスの成功、フランスをまねしろというわけではありませんけれ
ども、あらゆる公的なサービスを、これは努力を続けていく、そういったものとともに、現物給付に思い切ってかじを切って、そして、働くお母さん、子供を産み育てたいというお母さんやお父さんたちにやってやったらどうでしょうか。
私は今、
地域でいろいろな青少年の
団体の顧問や会長を仰せつかっています。一番大きいのは少年野球チームで、これは今九十チームぐらいあるんですよ、我が江戸川区。そして、そのお母さんたちとたまにミーティングするんですね。そうすると、こんな話をするんですよ。ねえ、仮に国が十万円、
補助金を育児手当として出してくれたら、みんなパートどうする。そうしたら、やめちゃうわよ、そして子育てに専念したいわよと。
だから、それを、一人十万円、二人で二十万になるでしょう、三人で三十万、仮に月三十万円の乳児養育手当がしっかりと出るようになれば、ゼロ—二歳の待機児童はなくなりますよ、今のお母さんたちの
意見を聞いていると。やはり、待機児童の大半、お母さんたちは非正規です、パートです。もちろん、正規でキャリアとして活躍しておられる方もたくさんいるけれ
ども。
私は、そういう
意味では、ここでそろそろ、国が本気で少子化対策に取り組んでいくんだ、この危機的な対応を乗り越えていくんだ、その象徴的な施策として、乳児養育手当になりますか、児童手当が今一万五千円という
答弁もあるでしょうけれ
ども、一万五千円じゃ、これは国の安心代にすぎませんよ。私は、もっと思い切って児童手当をふやす、児童手当でもいいです、名称は。しかし、乳児養育手当をふやしていく、こうした施策をとるべきだと考えておりますけれ
ども、いかがでしょうか。