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井上(英)
委員 日本維新の会の
井上英孝です。
柳瀬参考人、きょうはお越しいただきましてありがとうございます。
それでは、私の与えられた時間は八分というふうに非常に限られた時間ですので、早速お聞きしたいと思うんですけれども、まずは、やはり今回の
獣医学部の
新設に至った岩盤規制の突破について少し
お話を聞きたいなと思うんです。
今回の岩盤規制というのは、もともと
文科省の告示第四十五号によって、医師、歯科医師、
獣医師、そして及び船舶
職員の養成にかかわる
大学等の設置の申請というのは半世紀にわたって門前払いされてきていた。そこに、
国家戦略特区によって、一年間の特例でとはいえ、認可申請を可能にすることができたということで、規制緩和をどんどんどんどん進めていく、そしてまた新たな分野を開拓していってそれを経済成長に結びつけていくという考え方を我々も会派として当然のことだと思っているんですけれども、そういう
意味では、岩盤規制に穴をあけたというふうに言える大きな一歩であったというふうには我々も評価をしております。
ただ、結果的に見れば、一年間の特例期間という間にやるということで、ちょっと穴でも、アリの一穴じゃないですけれども、非常に小さい穴だったのではないかなというふうに思うんですね。
八田
参考人、ワーキンググループの座長も、先ほど長妻さんの
質疑にもありました、その穴も結果的には今はもう塞がっているということなんですけれども、でも、八田座長も、政治が新規参入を妨げるというのはおかしいんじゃないかというふうに、先ほどここでもおっしゃっておられました。できれば、第二、第三、京都産業
大学も含めて続いていってほしいということもおっしゃっておられました。
ただ一方で、京都産業
大学は、将来的に
獣医学部を
新設するということはもう断念するというふうに発表された部分もあるんですね。ですから、結果的には、まだまだ岩盤規制の突破というのが中途半端だというふうに私は言わざるを得ないと思っていますけれども、まずは、この岩盤規制の突破に対する考え方ですね。今は経産省に戻られて、少し、この
獣医学部の
新設も含めて、管轄外というか所管違いにはなるかもわかりませんけれども、
首相秘書官でこうやって携わってきた経過も含めて、今のこの
状況について、まず、岩盤規制の突破というのは完全なものであったと思われるかどうか、
お答えいただけますでしょうか。