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柚木委員 希望の党の
柚木道義でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
十九分しか時間がございませんので、
安倍総理中心に伺いたいと
思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
皆さん、このボードあるいは
資料の最後のページを
ごらんをいただければ。
この二冊の本、そのうちの一冊の表紙の方はどなたか。「総理」というタイトルです。恐らく日本じゅうの方が御存じの方、
安倍総理御本人でございます。著者は黒塗りにきょう突然なりましたが、この方を被疑者として、この横の「ブラックボックス」、その後出版をされた
伊藤詩織さんを
被害者とする準強姦罪のもみ消し疑惑。さまざまこれは報じられてまいりましたが、きょうは傍聴席に
伊藤詩織さん御本人も初めておいででございまして、もちろん御本人は、性暴力
被害者支援、ワンストップ支援センターの整備など、通告もしておりますが、こういった点をぜひ、自分と同じような
被害者を二度と出したくない、家族にそういう
思いをさせたくない、命を落とした方もいる、そういう中で、御本人のことというよりは、まさに、今後そういう方が生まれない社会を目指して、勇気を持って会見を実名で行われて、その後、さまざまなお取組をなされている方です。
ちなみに、この「総理」の著者の方は元テレビ局の記者で、そして、この事案というのは、詩織さんが所轄の警察署に訴えた後に、所轄の捜査員が地道な
証拠を積み重ねて、そして、もちろん所轄の警察署長が決裁をして、裁判所が逮捕状を発付して、そして、当時、詩織さんがドイツに仕事に行っておりました。捜査員から、容疑者を逮捕するから今すぐ、至急帰国してくれと連絡があって、そして、その逮捕の当日、捜査員は、当時、この著者の方がワシントンから成田に帰ってくる、逮捕のためにもう行っていた、広報を通じてメディアにも伝わっていた。しかし、当時の警視庁刑事部長、現在は警察庁官房総括審議官中村格さんが、御本人も認めておられますけれ
ども、その逮捕寸前、当日です、現場までもう捜査員が行っている、そのときに、いきなり前例のない逮捕中止命令を出した事案でございます。
ちなみに、この「総理」の著者の方、きょう午前中に、ペジーコンピューティングの斉藤容疑者、もう既に三回逮捕されて、
ごらんをいただければわかるように、脱税あるいは詐欺、十億円近く、起訴、追起訴をされている方です。そのペジー社の
顧問として、まさにこの著者の方は、これも私もいろいろ取材する中でですけれ
ども、ペジー社の
顧問として、毎月二百万円の家賃がする、そこのキャピトル東急のレジデンスに住まわれ、そして
顧問報酬も毎月二百万円、これは年間でいえば四千八百万円ということになりますが、これがペジー社から支払われていた、そういう証言がございます。
私は、こういうことがあるんだなと本当に驚いているんですけれ
ども、これは下手をすれば、ペジー社に百億円の国民の税金が投入されて、そして今既に十億円は詐欺やあるいは脱税で起訴されている、その税金の中から、まさに毎月四百万円もこの著者の方に流れていたということになりかねません。こういう方である。
しかも、
資料の六ページから八ページ目を
皆さんごらんください。こういう
状況に疑問を持っているのは、別に私ということではありません。世界のさまざまな主要紙、きょうはニューヨーク・タイムズだけつけておきましたが、一面から三ページまでずっと特集です。
そして、もちろんそのほかにも、これは私が確認しただけでも十カ国以上の世界の主要紙、例えばニューヨーク・タイムズ以外にも、フランスのル・モンド、あるいはイギリスBBC、日本でいうとNHKですね。さまざま報道がなされていて、そして、その報道のなされ方というのは、この著者の方が政権の中枢の、
安倍総理の本を書かれている方ですから、自他ともに認める、帯に麻生さんとか菅さんの
名前も出てきます、近しい方であったからもみ消されたのではないかという疑惑があると報じておられます。
そういうような疑惑が報じられる国であってはならないとも
思いますので、これはぜひ
安倍総理に幾つか伺いたいんですが、
安倍総理、このような「総理」という本を書かれた方ですから、当然、私も何回も読みましたから非常に親しい関係であることはわかるんですが、この方が準強姦罪で捜査対象であったことを御存じでしたか。