○高木(啓)
委員 自由民主党の高木啓でございます。
私は東京比例代表選出の議員でございまして、きょうは、久しぶりといいますか、文科
委員会では初めてなんですけれども、二〇二〇年オリンピック・パラリンピック競技大会について、その進捗
状況、また準備
状況について、確認をしながら質疑をさせていただきたいと思っております。
私、二月二十三日に
予算委員会の第四分科会でオリンピックの問題を初めてこの衆議院で取り上げさせていただきまして、それから、文科
委員会で次のオリンピックの質問がいつ回ってくるかなと思っていながら、既にもう百日ぐらいはたってしまったんだというふうに思っています。
きょうは六月六日でございまして、オリンピック開催まで七百七十九日ということにきょうでなりまして、つまり、七百七十九日ということは、二年と一カ月ぐらいなのかなというふうに思っています。
二月二十三日に質問して以来、百日もう既にたってしまったということでございますから、どんどんどんどん時間だけが経過をしていって、その
意味では、きょうのこの機会というのは、オリンピックの準備が間に合うのかなということが極めて心配なものですから、
大臣にぜひいろいろと御見解も聞きながら、オールジャパンでという言い方がよくありますが、本当に
日本全体を挙げてこの東京オリンピック・パラリンピックをぜひ成功させていただきたい、そんな
意味で質問をさせていただきたいと思うわけであります。
先般、マラソンのコースが決定をされたというニュースがありました。マラソンのコースがこの時期に決定をされて、マラソンというのは大体二時間強ぐらいで走るわけですけれども、その二時間ぐらいの間、東京のこのマラソンコースの風景というのが全
世界にずうっと放映をされるということになるわけですね。つまり、マラソン道路の沿道の風景というのは、東京の象徴的な風景ということで、全
世界に二時間以上継続して放映をされるということになるものですから、マラソンのコースの風景がどうなっているのかというのは、東京のイメージ、
日本のイメージにとってとても大事なんだろうと思っています。
例えば、そういう
意味では、沿道の街路樹をどうするのかというようなことも、本来的にはもっと突き詰めて、この地域はどういう街路樹を植えていこうかとか、どういう風景を演出していこうかとか、そう決めなきゃ本当はいけないんだと思うんですけれども、木を植えるというのは結構時間がかかりまして、あと二年ぐらいしかないということになると、これはなかなか難しいなというのが率直な感想でございます。
ですから、私は、あと七百七十九日しかないというこの
状況の中で最善の努力をぜひしていただければと、また私たちも一生懸命それを応援していかなきゃいけないと思うわけであります。
きょうは、その
意味で、ソフト面あるいはハード面、両面について、このオリンピックの準備
状況をぜひ確認させていただきたいと思っています。
まず、ハード面について伺うんですが、一番私たちが懸念をしておりますのは、やはり何といっても、選手村とメーン会場を結ぶ環状二号線の問題であります。
環状二号線は、もう
大臣御承知のとおりでありますが、築地市場が豊洲に移転を延期されたということによって、計画どおり整備をされることができないということにもう既になっております。
この環状二号線問題は、当時立候補したときの立候補ファイルには、環状二号線は確実に整備をするということと同時に、通常のルートで行くと三十分ぐらいかかるかもしれないところを、環状二号線を整備することによって、選手村からメーン会場までおよそ十分で到着をすることができるということが書かれておりまして、これが実は、
我が国あるいは東京とIOC、国際
社会との約束だったわけでございます。
ところが、環状二号線が、
一つの
政策の
判断によって整備をすることができなくなったということで、暫定道路になるということも今聞いておりますけれども、環状二号線が建設をされないということによって、暫定道路だということになることによって、このことの計画変更をかけていかなきゃいけない、つまり輸送計画の全体を変更していかなきゃいけない、こういうことになるんですが、これを本当にIOCは認めてくれるのかどうかというのが、私は
一つ非常に不安に思っております。
当然、その道路計画が、これは今から言って、整備ができないわけですから、IOCはそれを認めざるを得ないというふうには思うんですが、しかし、認めるなら認めるなりの代替案を出さなきゃいけないだろう、こう思います。
そこで、現在の
段階で、環状二号線が建設が間に合わないということで、IOCとの協議はどのようになっているのかということをまず披瀝していただきたいと思います。そして、例えば輸送計画全体ができるということが一〇〇%だとすれば、今何%ぐらいのところにいるのかということも含めて、ぜひどのぐらいの
状況にあるのかということを教えていただけますでしょうか。