○城井
委員 希望の党の城井崇でございます。
文部科学委員会での
質問は八年ぶりになります。
大臣、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、
名古屋市立
中学校での総合の
授業での
教育現場への不当介入の問題について、やはり
質問せねばなりません。幾つか申し上げたいというふうに思います。
今回の問題は、まず、
教育基本法によりますと、本来、
教育は不当な支配に服することなく行うべきだというふうにされております。
教育現場の
内容については、まず
教育委員会が当たるべきだということであります。
これまでにも、予算
委員会を始めとした
国会審議や、四回にわたる野党六党での合同ヒアリングなども行ってまいりましたが、こうした中で明らかになりましたのは、そもそも
名古屋市
教育委員会は講師の
前川氏について
事前に了解をしていたということ、それなのに、行われた
調査の
質問の量や
内容、録音記録の提出要求などから見て、事実上、校長を問い詰めたと言ってよい
状況だったというふうに受けとめています。
回答後には追加の
報告も求められました。学校の
判断に問題があったと言わんばかりでございました。結果としては問題なかった、問題が見つからなかったというのが
文部科学省からの答えでありました。
ねちっこくていんぎん無礼な文体で、個別の学校の
授業内容や講師の言動、動員の数まで数度にわたってチェックをするのは、さすがに
文部科学省による
学校現場への検閲ではないか、行き過ぎではないかというふうに言わざるを得ないというふうに思っています。
今回の
文部科学省の
対応は、大変残念ですが、
学校現場への不当な介入というふうに言わざるを得ません。
しかも、この
調査が、我々からのヒアリングが進むにつれて、自民党議員による
調査内容への添削という政治圧力も残念ながら
確認をされたところであります。事実経過や政治家のかかわり、
学校現場への今後の
対応、そして
前川氏を含めた
外部講師選定への今後の
対応など、明らかにしていかなければなりません。
そこで、一点、
大臣にお伺いをいたします。
お手元の、
委員の
皆様にもお配りしておりますが、
資料の二枚目をごらんいただければというふうに思います。
お伺いしたいのは、情報照会をしたとされる政治家の
影響についてであります。
これまでにも、自民党の赤池議員やあるいは池田佳隆議員の情報照会があったということは、
文部科学省からも
報告があったところであります。この具体的な部分でございますけれども、三月の一日の夕方に
メールなどのやりとりが行われたということが明らかになっております。このやりとりで
調査内容の変更が行われました。
この
資料二枚目の
メールは、
文部科学省から夕方に二度
メールが送られておりますけれども、その二枚目であります。
一通目は、三月一日の木曜日、十七時四分のタイムスタンプ、そして、二通目が十七時四十四分のタイムスタンプということであります。約四十分の間で、二通、
文部科学省から送られているという
状況であります。
この二〇一八年三月一日十七時四十四分の
文部科学省初等中等教育局教育課程課課長補佐から池田佳隆議員に宛てた公用電子
メールで、このように記述があります。「池田先生から頂戴しました三カ所の修正を加えた
質問状を再送させて頂きます。 こちらをもって先に進めさせて頂きたく存じます。」とあります。
「池田先生から頂戴しました三カ所の修正を加えた」という
調査の
質問修正は、
調査そのものの
内容に
影響する
行為であります。なぜ、
大臣を含めて
文部科学省の皆さんは、
調査に関する
文部科学省の
判断に
影響はない、政治家の情報照会は
影響はないというふうにうそをおっしゃったんでしょうか。この「池田先生から頂戴しました三カ所の修正を加えた」という文言は、まさに
調査そのものへ
影響するものだというふうに
考えますけれども、
大臣、御見解をお伺いしたいと思います。