○緑川
委員 では、そうしたいろいろな御
意見の関係者というのを私の方からも御紹介させていただきながら、まず、その前に、搗精に時間がかかるとかいろいろな御答弁の中に対しても、まず、歩留りが大きく低下しているということに対しては、これはフォローできると思うんですね、十分
現場で。例えば、はじかれた米を一定量集めて、また色選機にかけて普通の米を回収していけば解決されることだというふうに
思いますし、それは、
流通業者の手間とか精米業者の手間とか
コストの問題ではなくて、精米の段階で一工夫するかしないかの話、それだけじゃないでしょうか。
一部の御
意見、一方の言い分だけというような
お話という前に、私の方からいろいろ御紹介をさせていただきたいと
思いますが、
生産者サイドはやはり違う
思いがあるわけなんですね。
御答弁の後半に、また関係者の御
意見ということ、どこまでなのかというのはやはりわからないんですけれども、やはりいろいろな主体があるということを、今後、二二年度に、この農産物検査制度を見直すというような報道もありますが、もしそういうことであれば、念頭に、いろいろな主体がいるということをどうか御承知おきいただきたいというふうに
思います。
農水省がこれまで公表しなかった、これも
質問いたしましたが、都道府県に対する米のアンケート
調査結果を市民団体が独自に調べたところによれば、着色粒の混入限度を緩和するべきという十二の県の声、自治体の声がありました。秋田県の大潟村を始めとした各地方議会からも、着色粒規定の見直しを含めた農産物検査制度の抜本的見直しを求めているところであります。
また、
消費者ニーズに対しても、
消費者サイドから見ても、
消費者のニーズに即した規格基準というふうに
政府ではおっしゃっていますが、生協によれば、
消費者から上がる三大クレームというのは、
一つ目が虫が入っている、二つ目がおいしくない、三つ目が米が白く濁っている、これは着色粒じゃないです、粉っぽいお米、死米と呼ばれている米、この三つがクレームなんです。
着色粒や斑点米についてはクレームとして上がってこないわけなんですね。なぜなら、
機械化が進んでいる現代においては、精米の過程で色選機を使って、歩留りの話は先ほど触れましたが、それとは別として、着色粒は除去されているから消費段階では着色粒は生じない。つまり、
消費者ニーズを考える上では、着色粒の混入限度は幾つであろうと関係ありません。
つまり、
消費者ニーズとは無関係な混入限度の厳しさが、他方、
生産者サイドには大きな負担になっております。着色粒の混入割合を〇・一%以下にしなければ一等米として認めませんよ、〇・一%を少しでも上回れば二等米の扱いになって、せっかく収穫した米の
商品価値が下がってしまいますよという着色粒の混入限度が立ちはだかっているために、米の価値を下げたくない稲作
農家に、半ばこれはやむなしということで、先ほどの
農業研究センターのデータが示すように、効果が
実証されていないような薬剤散布が行われることになっています。
一等米と二等米とでは、一俵六十キロ当たり五百円の差が設けられています。二等米として安く売りたくないから、防除しなくてはならないというふうになります。十アール当たり三千円の防除費用もかかります。
生産コストを考えれば、防除しない方が、それはこしたことはないんですけれども、一度散布しても一週間ほどの効果しか持続しない、夏場にはたびたび散布をしないといけない、これでは、ある種薬漬けみたいな状況にも私はなってしまうと思うんですね。米の
価格がなかなか芳しくない昨今、米
農家の懐も苦しいし、お米にとっても明らかによくないのではないでしょうか。
何が言いたいのかといえば、結局、関係者の御
意見というのが偏ってしまっているのではないかということです。農薬の使用
実態、色彩選別機の
導入実態などを踏まえてという御答弁を先月いただきました。いろいろな分野の関係者の
意見を伺うというお答えでしたけれども、
現状でヒアリングの状況はどうなっているでしょうか、あるいは、どのような御関係の方から伺う予定でしょうか。