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大串(博)
委員 マイナーとなると年間
生産量は三万トン以下ということですね。あと、地域特産物としてつくっていくんだというような定義ですね。かつ、いわゆる必要となる
作物残留試験例数は二例以上、二例に限っているわけですけれども、これは本当にマイナーなのか、名前も私はどうかなと思いながら聞いてはいるんです。
例えば佐賀県なんかは、
マイナー作物の中では、アスパラガスなんですね。佐賀県においては、
もともと佐賀県の東部を中心にかなりつくられていたんですけれども、今や西部も含めてふえているんです。土地利用率の非常に高い土地利用型の農業をやる佐賀県なんですけれども、こういう、ある意味、
野菜類が非常にふえているんです。収益を上げようという非常に旺盛な経営意欲から、新たに乗り込んでいらっしゃる方もいらっしゃるんですね。
アスパラガスというのは、グリーンのアスパラガスを
皆さん想起されると思いますけれども、ホワイトアスパラガスといって、
皆さん御存じと思いますけれども、ハウスを真っ黒にして日が当たらないようにして、絶対に当たらないようにして、そうすると白いアスパラガスができるんですね、やわらかい。
これは非常に難しくて、アスパラガスをとるときというのは、
大臣、やられたことありますか、はさみみたいなものでちょきんちょきんと切っていくんですけれども、切って、切った後にも光が当たると変色するんですよ、変色というか、色がついちゃうんです。真っ黒くしているハウスの中の電気でさえ反応して青くなっちゃうんですね。そのくらい非常にセンシティブな育て方、収穫をしながら、収益も上げようとしていただいているんです。
このほかに
マイナー作物を見てみると、恐らくほかの県でもつくられているものはたくさんあるんでしょうけれども、例えば佐賀県なんかでいうとマンゴーとか、これなんかはつくられている。ミカン
農家からマンゴー
農家に今変わって、これがヒットしているという
農家もあられるんです。
いわゆる稼げる農業を意欲的にやろうとされる
農家の
皆さんの参入する、ニッチをとっていかなきゃならないですよね、参入するところがまさにこの
マイナー作物じゃないかと思われるので、実は、稼げる
農家を育てていくという
観点からすると、この
マイナー作物の育成というのは非常に大事じゃないかというふうに思っていて、少なくとも佐賀県の感覚からいうと、アスパラガス
農家さんは
マイナー作物農家さんじゃないんですよ、極めてメジャーなんです。
そういう意味から、総論で、まず
大臣にお尋ねしますけれども、
マイナー作物全体を非常に底上げしていただきたいと思うんです。
マイナー作物の振興に関してどういう
取組をされる御所存か、お願いしたいと思います。