○石川(香)
委員 ありがとうございます。
今回の問題で、農水省はこういうことがないと当然信じておりますけれども、公文書の改ざんが財務省だけの問題なのかと疑わざるを得ないという
状況になっていると思います。どうぞこれからも、本来の国会、そして行政との連携も含めて、正しく機能していくことができるように、
齋藤大臣を始め職員の
皆様に改めてお願い申し上げたいと思っております。
さて、
農林水産委員会でもたびたび
質問になっておりましたけれども、三月初めの大雪、それからその後の大雨によっていろいろな被害が全国的にあったということで、きょうはそのことについても触れさせていただきたいと思っております。
資料をきょうは配付させていただきました。
先週、三月の十七日、十勝管内の足寄町に視察に行ってまいりました。
この資料の写真の、下の二枚の写真でありますが、足寄町では、三月九日の低気圧に伴う大雨、そして融雪によりさまざまな被害がありました。市街地では、三月の雨量としては観測史上最多であったということであります。この大雨によって河川が増水しまして、増水に伴い、氷塊、氷の大きな塊が滞留しながら流れていきまして、堤頂に迫りました。いわば、河川が増水したものと氷塊が土石流のようになって流れ出したということであります。物すごい音で氷塊が川を下っていって、それが非常に恐怖だったというふうに町民の皆さんもおっしゃっておりました。
この写真、ちょっとわかりにくいので御説明をしたいと思うんですが、左側の写真は、これは牧草地なんですけれども、奥の方にちょっと固まって見える塊が氷塊なんですけれども、厚さが六十センチほどあるものが多くありまして、大きさも三メートル近いものがごろごろ、このように固まっている。端の方に寄ってしまっているのは、川の勢いがすごくて、一緒に氷塊が流れたときに端に寄せられてしまった、人間の力で寄せたわけではなくて、川の勢いで寄ってしまったということでありました。
隣の写真は秋まき小麦のところですけれども、ここにも奥にちょっと氷塊が点在をしております。手前の方は泥と水がたまってしまいまして、このような被害になった。秋まき小麦に関しましては、共済の
対象であるということであります。ただ、査定の関係もありまして、重機が今入れないという
状況でありますので、融雪を待って、引き続き、収量が最終的にどうなるのかということも含めて、見守るというほかはないということでありました。
足寄町の被害に関しましては、町の素早い
対応によって、氷塊を、土の中が凍っているうちに重機が入りまして、除去作業に当たっているということでありました。
そして、上の写真なんですけれども、こちらは十勝管内の大樹町というところであります。この資料は、手前の
部分の屋根がちょうど雪の重みで抜け落ちて、ない状態になっておりますけれども、この
建物は乾乳舎であります。中にいた一頭は救出後、その後無事に出産をしたということでありますが、そのうちの二頭が廃用になってしまったということでありました。
このほかにも、更別村というところにも視察に行きましたけれども、ここでは堆肥舎が雪の重みで崩れたということでありました。この堆肥舎は築十年ほどであったにもかかわらず、雪の重みで一気に崩れてしまったということで、今回の大雪のすさまじさをわかっていただけるかなと思います。
これは、いずれも家族で酪農をされておりまして、家族みんなで除雪作業を一生懸命やったんだけれども、雪の降るペースがすご過ぎて、このような事態になってしまったとお話をされておりました。
四年前の豪雪のときもありましたけれども、主に関東甲信越地方だったと思いますが、このときは経営体育成
支援事業というものの適用になりまして、
再建、修繕に係る補助率を十分の三から二分の一に引き上げるという措置をされました。
今のこの十勝管内、三月十九日の被害
状況のまとめによりますと、営農
施設の被害が百四十五件、ビニールハウスが三十六棟、倉庫、畜舎も八十八棟、農業機械も二十一台ということで、北海道の中でも非常に、特に被害が甚大であったと言えると思います。
まだ現段階では被害の全容は見えておりませんけれども、今後の営農意欲にかかわる事態を勘案しても万全の体制を打つべきだと強く感じましたけれども、どのような
支援が具体的になされるのか、お答えいただけますでしょうか。