○玉城
委員 自由党の
玉城デニーです。
IR整備法案、きょうは五分間のお時間をいただいておりますが、私たち野党はそろって、
カジノを含む
IR整備法案審議に当たっての要求事項を都度、上げさせていただきました。これまでに二度、上げさせていただいております。ですから、地方公聴会、中央公聴会、さらなる
参考人質疑を行うことを含め、十分な審議時間の確保をずっと求めてまいりました。
きょうまでの時間でも、まだ二十時間に足りていません。これでもし
質疑が打切りになるとしたら、国民の不安、不満はこの国会で全く
議論されていない、そのことを
大臣が示してしまうということになりかねません。
平成二十九年八月に行われましたパブコメと、それから
全国九カ所の公聴会で、パブコメが七千四十九件ありました。公聴会では、四百六十七件の意見がありました。しかし、
日本の
観光資源を生かした
観光振興を図るべき、千二百五十一件、
IR導入による経済効果は期待できない、千百五十五件など、推進の意見もありましたが、その大多数は反対の意見です。
カジノ解禁に反対が六七・一%、意見
表明ではそのように寄せられています。
ですから、なぜこのような反対意見が多いかということは、まだまだ国民が、この
カジノに対して、今までの
日本が進めてきた公設、
公営、公益という名のもとのいわゆる
公営ギャンブルを百八十度転換させる、民営
ギャンブルを認めるということに大きな不安を持っているからです。
その証拠に、これは、
ギャンブル依存症問題を考える会がまとめられた、御自身の会で、新聞あるいは報道で、
ギャンブルによるものというニュースをまとめた件数で、どのような症状があったのかということをホームページで公開しております。
つまり、
ギャンブル依存症は、
ギャンブル問題なども含めて、実は、まだまだ国民にとって解決しなければならない、真っ先に取り組まねばならない優先課題である。これは、せんだって
ギャンブル等依存症対策の
法案が決議されましたが、しかし、それをしっかりと実行した上で、本当に国が責任を持って国民の生命財産を守る、その
取組をしているかどうかということが先行されるべきではありませんか。
しかし、その
ギャンブル依存症対策法案が決議されて、本当に日もたたずにこのように
IR整備法案が上がってくる。そして、
IRの
整備を望んでいる業界からは、六月にもこの
法案が成立するというニュースが流れている。業界は既に
ギャンブルに対して、
カジノに対して、その準備をしようとしているというふうな姿勢がホームページでも見てとれるわけです。
このことからしても、国民の多くの不安は、不満は、私たちのこの審議を更に尽くしていくということで、本当に
政府がその
説明責任を果たしているかどうかということが問われているのではないかと思います。
カジノを核とする
IR整備法案は、先ほど申し上げましたとおり、これまでの公設、
公営、公益の方針を百八十度転換させる、本邦で初めて民営
ギャンブルを認めるための法律案です。
そして、せんだっては
政府の方から、
IRに係る経済効果及びマイナスの
影響に関する
資料、政省令委任事項の概要、いわゆる重要論点に係る
資料などなど、
資料が提出されました。ついせんだってのことです、この
資料が上がってきたのも。
カジノ規制関係、
カジノ事業者に係る公租公課など、
カジノ管理委員会、
IR制度などなど、重要論点一覧というものが上がってきておりますが、まだこの審議は十分に行われておりません。
そういうことを考えると、出してきた
資料の
説明だけを
参考人が行い、
IR担当
大臣に対して、その内容について、るる細かいところまでぜひ
説明をしていただきたいということを、きょうの審議でも、例えば、貸金業の総量
規制についても、それからベットマックスについてもいろいろと
質問をさせていただいておりますが、まだ十分その審議が尽くされたとは言えないわけです。
ですから、そのための地方公聴会、中央公聴会の開催、さらなる
参考人質疑及び総理
質疑を重ね、国民への
説明責任を十二分に尽くすこと、審議を深め、疑問点を明らかにして、国民の理解を得ようとすることは、
政府、所管省庁、所管
大臣として当然の姿勢であるべきです。
与党の
理事の皆さんにもお願いをしておきます。
もし、きょう、これで審議が打ち切られるようなことがあっては、国民の
IRに対する疑問、疑念はますます深まるばかりです。断ち切ることがないよう、これからもしっかり審議をし、先ほど
公明党の
遠山委員からは、
長崎が手を挙げているという意見もありました。
長崎で公聴会をやりましょう。私の前は浦野さんが
質問をいたしました。大阪でも手を挙げていらっしゃいます。夢洲に行きましょうよ。現場を十分見て、公聴会も開催して、あまねく国民の……(発言する者あり)横浜も行きましょう。そうだ、横浜は
カジノは反対していますからね、
カジノなしの
IRでもいいと言っているわけですから。
地方公聴会をしっかり重ねて、国民の
議論をこの
委員会で積み重ねていく。その中で、本当に
日本型の
IRとはどういうものかという、その姿勢をぜひ
大臣、追求していこうじゃありませんか。
大臣、そのことについて、
大臣の
見解をお伺いいたします。
石井IR担当
大臣は、審議は十分であるという認識に立っていらっしゃるか否か、お聞かせください。