○森田
委員 やはり方針転換があったということでございまして、今までの担保、保証を重視する検査の方針から、ある
程度のリスクをとりながらの
事業性評価を取り入れながらの
金融機関の
運営にしていくということでございまして、そこで、やはり
課題は、
事業性を見られる人を
地方の
金融機関にふやしていかなければならないということだろうと思います。
先ほど申し上げたとおり、個別の
案件を扱うという現場の人ももちろん不足しておりますし、それから
金融機関の
経営陣の方にも不足しているということで、また、伺っておりますと、
金融機関によってもかなりの温度差があると。まだまだ、かつての担保それから保証の方針の
延長でやっていらっしゃるというような
金融機関も多数あるということでございます。
そういう
状況を踏まえましても、私のところに聞こえてきましたのは、この
REVICの存在というのは非常にありがたいという
お話でした。
何がありがたいかというと、まず
人材の面。行ったり来たりをするわけなんですけれども、まず、
金融機関からの依頼によって
REVICから送るということがございます。
専門人材を送ってもらえるということですね。
これを送ってもらえるということなんですけれども、どう送るかというと、個別の
案件に対して、例えば○○金属株式
会社といったような
会社の
事業性をどう評価するのかということを、その
案件を預かってもらって、例えば金属加工であればチタンがその
会社は扱えるかどうかとか、例えば加工精度で五ミクロンを扱えるんだといっても、それが鍛造なのかプレスなのか、そういったことも、技術評価も含めて百ページぐらいのレポートをつくってくれると。
事業性評価をやったことがない方というのは、まず何をやればいいのかというのがわからないということなんですね。それから、その業種業態にかかわる
ノウハウですとか技術力の見きわめができないということもございまして、今まで蓄積がある
金融機関の手続的なところでは
ノウハウがあったとしても、そういった各種の業種業態の専門知識というと、なかなかそこまで中小
金融機関は人手が回らないということになってまいります。
私が話を聞いた
金融機関では、
REVICから
専門家に来ていただくときには、そこの担当部署の職員さんだけではなくて、例えばほかの部署の重立った方であるとか、支店の支店長さんとか次長さんとか、そういった方も含めて話を聞くようにしていると。そういうふうにしてかなり重宝に
専門家の方の話を聞いているということですね。
あと、評価があったのは、
手数料がとても安いと。一回三時間の枠で五万円で来てもらえる、交通費別で、ということなんですけれども、要求があれば二枠で六時間、こういうこともできるらしいですけれども、百ページのペーパーをつくるのに、恐らく
REVICの側の方とすればどうしても二、三週間の手間はかかるということでございますので、これを一こま五万円でやってもらえるということは非常に
費用対
効果が高いということでございます。
これができるのも、単に
コンサルティング業務をやっているということではなくて、やはり過去の日本航空などを
再生した
利益を活用しているということでございまして、そういった
意味では、広く捉えると、国民の資産を有効に活用している事例として評価ができるんじゃないかなと、そんなことを考えたわけでございます。
そこで、御
質問でございますけれども、これは私が聞いた限りのことでございますので、
REVIC全体として、
金融機関への助言ですとか
専門家派遣についてどのような成果を上げているかということ、そして今後の方向性についてもお聞かせをいただきたいと思います。