○玉城
委員 市区町村によっては、ここで勤務をしていらっしゃる方のお子様は入所を認めていないという市区町村が非常に多いというふうな、そういうデータも上がってきております。
例えば、担当するクラスの年齢が違えば、
お母さんがそこで働いていても、例えば、ゼロ歳、一歳のお子さんを同じ
保育園に預けても、何ら問題はないわけですね。ですから、そういうふうに年齢層をしっかりと判断をしながら、この場合だったら大丈夫ですねということなど、ぜひしっかり
調査をして、働いているからこそ
子供を安心して預けられるのは、どの親御さんであっても同じだという条件をしっかり整備をしていただきたい。
これは、市区町村、
都道府県にお願いするのみならず、国でもその方針をしっかりと示して、働く人は誰でも安心してお子さんを預けていただけるということが、その
資格を持っていらっしゃる方々、現に、
資格を持って一旦働いてやめた方もそうですが、
資格を持っているけれ
ども働いたことがないという潜在
保育士さんもたくさんいらっしゃるわけですから、どうぞ、働いて、結婚してお子さんが生まれても、引き続き、お子さんを預けながら同じ職場でも働けますよという環境をつくっていくのは、やはり国の大きな支えがあってこそだと思いますので、そこは、よりしっかりと、制度として強く推し進めていただくことをお願いするものであります。
さて、今度は、
認可外保育施設についてお伺いいたします。
現行の
子ども・
子育て支援制度で少し、ちょっと釈迦に説法的な話ではありますが、
認可外保育施設の位置づけをここで一度
確認しておきたいと思います。
保育所とは、児童福祉法における児童福祉
施設の
一つであり、
保育を必要とする乳児、幼児を日々保護者のもとから通わせて
保育を行うことを目的とする
施設と規定されています。国、
都道府県及び
市町村以外の者は、
都道府県知事又は
市町村長の許可を得て、
保育所等の
保育施設を設置することができるとされています。
認可を受けた
保育施設は、
施設の設置、運営等について一定の
基準を満たすことが求められ、他方、
認可外の
施設よりも、国、
自治体からの助成の面で一般的に手厚い支援を受けている、これが
認可園ですね。
認可外保育施設とは、
保育所又は地域型
保育事業と同様の業務を目的とする
施設であって、児童福祉法等による
認可を得ていない
施設をいう。
認可外保育施設として、
ベビーホテル等があると書かれています。
認可外保育施設は、
施設の
名称及び所在地等を
都道府県知事に届けなければならないこと、また、
都道府県等が行う
指導監督の対象であり、
認可外保育施設指導監督
基準を満たす
施設運営を行うことが求められているということです。つまり、
認可外保育施設であっても、やはりその
基準や決まりというのは、運営については非常に厳しい設定がされているということを前提にお話を伺いたいと思います。
さて、今般、企業主導型の
保育が進められていますが、
平成十六年、
認可外ではありますが、国の面積要件など一定の条件を満たせば、整備費用であるとか運営費であるとか、その一部が助成されています。
さあ、伺います。
厚生労働省が、
都道府県、政令指定都市、中核市が
実施した
平成二十八年三月の
指導監督
状況の
報告を集計し、取りまとめています
平成二十七年度
認可外保育施設の現況取りまとめを見てみると、児童福祉法に基づく
都道府県知事などの
認可を受けていない
保育施設と、夜八時以降の
保育、宿泊を伴う
保育、一時預かりの
子供が半数以上のいずれかを常時運営している
ベビーホテルなどについて
報告されています。
認可外保育施設の総数が六千九百二十三カ所、うち
ベビーホテルが一千五百七十九カ所で、その他の
認可外保育施設が五千三百四十四カ所となっています。入所児童の内訳は、
ベビーホテルが三万百二十一人、その他の
認可外保育施設が十四万七千七百五十六人、つまり、
認可外保育施設の多くが、このいわゆる待機児童の受皿になっているということが
報告からもはっきりわかると思います。
沖縄県では、公的支援を受ける
保育施設のほか、このような
認可外保育施設でお子さんを預かってもらうことの必要性は高いんですね。
今から二十年前、私に三番目の
子供、次男坊が生まれたときに、妻も働いています、私も働いていますので、公立の
保育所を希望したんですが、それに漏れまして、
認可園に預けることになりました。二十年前の話ですが、その預ける
保育料を見て、思わずかみさんと、うちが今住んでいるアパートの家賃より高いねという話をしたことを覚えています。非常に古い二LDKのアパートだったので家賃は安かったんですが、その当時から、沖縄県では、所得が余り変わっていない現状ですが、
子供たちの
保育に係る費用はやはり厳しい
状況になっているというふうに受けとめております。
沖縄県では、公的支援を受ける
保育施設のほか、このような
認可外保育施設で預かってもらうことの必要性が高いのですが、取りまとめの参考資料、
都道府県・政令指定都市・中核市別の入所児童一覧を見てみると、
都道府県別で待機児童が、一万人、二万人という万人
単位でカウントされているのは、
東京都の一千三百二十九カ所に三万三千六百六十人の児童受入れと、沖縄県の三百三十八カ所、一万五千二百二十三人だけで、他の
都道府県は、北海道二千二百六十二人、埼玉県三千九百二十八人、
千葉県三千六百三十一人、神奈川県三千四百四十八人、大阪府二千八百六十二人、兵庫県四千三百九十二人などとなっています。
東京都と沖縄県を、今度は内訳で見てみますと、
東京都では、
ベビーホテル四百九十五カ所、九千二百八人、その他の
施設八百二十四カ所、二万四千四百五十二人の計三万三千六百六十人となっていますが、沖縄県では、
ベビーホテル二カ所、十人、その他の
認可外保育施設では三百三十六カ所、一万五千二百十三人、合計一万五千二百二十三人となっており、
認可外保育施設に対するニーズが、大都市圏と沖縄県では、そのニーズが異なっていることがはっきりしています。
当然、この数字は
平成二十八年三月の
調査の
報告ですから、その数字は現在ではかなり変わっているものとは思うんですが、これは一概に沖縄だけの問題ではないと思います。先ほど私が
認可外保育施設の位置づけという
項目を読み上げさせていただいたのは、一定程度の規模と
内容で、国の制度にのっとって運営している
認可外園の
認可化への
取組について、やはり緊急性を持っていることは間違いないと思います。
政府は、どのような方針にのっとってこの
認可園への促進を行っていますか。お聞かせください。